【写真:Getty Images】
元日本代表のラモス瑠偉氏が1日夜に自身のインスタグラムを更新し、興味深い写真を公開した。
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ラモス氏と一緒に写っているのは、横浜FCの三浦知良や、元日本代表の武田修宏氏、そして日本代表の森保一監督と斉藤俊秀コーチだ。キャプションには「久しぶりに集まって森保に叱咤激励しました。森保ジャパンでみんなでワールドカップに行くぞ。最高の時間になりました」と添えられていた。
斉藤コーチを除く4人は、1993年10月28日に行われたアメリカワールドカップ・アジア最終予選の最終節、イラク代表戦に出場していた。この試合は、「ドーハの悲劇」として知られる、日本代表が初のワールドカップ出場を逃した歴史的一戦でもある。
当時の日本代表は「ドーハの悲劇」の直前までグループ首位につけていたが、イラク代表戦をドローで終え、最終的にアメリカワールドカップ出場権を逃すことに。試合終了まで2-1でリードしていながら、後半アディショナルタイムにイラク代表に追いつかれ、一転して予選敗退に追い込まれたことから「悲劇」と呼ばれている。
その歴史的な現場で悔しさを共有したラモス氏らから、森保監督は「とにかくドーハ組はみんな応援しているし、思い切って仕事をしてくれということを伝えられました」と明かした。
武田氏の号令で集まった5氏は、「サッカーに対する熱い思い、日本代表に対しての熱い想いと、日本サッカー発展のためにという熱い思いをみんなで話しながら」肉料理を堪能。「ラモスさん、カズさん、武田さんの熱い気持ちを聞かせていただきました」と、森保監督は語る。
「日本代表の厳しい戦いは、もちろんわかっているけど、オーストラリア戦で選手たちが見せてくれたポテンシャル、そして力には間違いなく素晴らしいものがあるので、自信を持って残りの試合に臨んでくれと。みんながワールドカップに行けると信じて一緒に戦うということを言っていただきました」
森保監督は戦友たちから情熱あふれるエールを胸に、今月11日のベトナム代表戦と、同16日のオマーン代表戦に臨む。絶対に負けられないアウェイ2連戦を切り抜けた先に、かつて涙を呑んだ地であるカタール・ドーハがワールドカップの舞台になって見えてくるはずだ。
(取材・文:舩木渉)
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