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三笘薫、日本代表初招集の理由とは? ベルギー1部でハットトリック…森保一監督「彼の攻撃力は武器になる」

text by 編集部 photo by Getty Images

三笘薫
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は4日、今月11日と16日に予定されているカタールワールドカップのアジア最終予選2試合に向けた日本代表メンバーを発表した。

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 ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズに所属するMF三笘薫が、日本代表初招集となった。夏の東京五輪を終えた後、イングランド・プレミアリーグのブライトン&ホーブ・アルビオンと契約し、ユニオンに期限付き移籍している24歳はA代表で何を期待されているのだろうか。

 日本代表を率いる森保一監督は、メンバー発表記者会見の中で「彼の攻撃力は武器になる」と述べた。

「今、所属クラブでやっとレギュラーとして(試合に)出始めたかなというところで、彼がヨーロッパで戦う中でしっかり力をつけているのを確認できましたし、日本代表の戦力としても、彼の攻撃力は武器になるということで招集させてもらいました」

 ユニオン加入当初は途中出場が多かった三笘だが、リーグ戦5試合目の出場となった10月16日のセラン戦でハットトリックを達成。後半45分間の出場のみで鮮烈なパフォーマンスを披露し、一気に周囲からの信頼を勝ち取った。

 その後は直近のリーグ戦2試合連続で先発起用が続いている。ただ、ポジションは3-5-2の左ウィングバックで、日本時代に慣れ親しんだウィングよりも攻守両面で負担の大きい役割を任されている。

 森保監督は「守備の部分では、もちろんまだまだインテンシティ等々上げていってもらいたいところはありますが」と述べた上で、ウィングバックに挑戦する三笘の姿を高く評価しているようだった。

「ウィングバックという、攻撃も守備もかなりハードワークしながら、インテンシティ高くプレーしなければいけないポジションを彼はこなせているので、今回の厳しいワールドカップアジア最終予選の中でも十分力を発揮してくれるだろうということで招集させてもらいました」

 東京五輪では大会直前に負った怪我の影響もあって、本領発揮には至らなかった。三笘自身「個の力を高めるしかないと思っているので、ピッチで感じた違いを、些細なことだったり、駆け引きのところも、うまさを備えつけていかないといけないと思う」と、4位に終わった東京五輪の悔しさを語っていた。

 短期間ではあるがヨーロッパで力強さを身につけつつある三笘は、日本代表でどんなものを見せられるだろうか。切れ味鋭いドリブルでベトナム代表やオマーン代表の選手たちを手玉に取る姿に期待したい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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