“ゴールマシーン”に戻ったストライカー
【写真:Getty Images】
FW:武藤嘉紀(むとう・よしのり)
生年月日:1992年7月15日(29歳)
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2021リーグ戦成績:10試合出場/5得点7アシスト
2019年2月のアジアカップ決勝を最後に日本代表から遠ざかっている。欧州の所属クラブで結果が出ず、苦しんだ。しかし、今夏のJリーグ復帰以降の活躍ぶりを見ると、もう一度武藤嘉紀の姿を日本代表で見たくなる。9月末にヴィッセル神戸でのリーグ戦初ゴールを挙げてから、6試合で5得点。アシストも多く、いまや試合数を上回る数のゴールに絡んで前線の核となっている。
3日に行われたベガルタ仙台戦では、MFイニエスタのフリーキックに頭で合わせて開始3分に先制ゴールを奪うと、同点に追いつかれた後の35分にFWドウグラスの勝ち越しゴールをアシスト。さらに44分には豪快な突破で相手DFアピアタウィア久の退場を誘発した。
後半に入って62分にはMF山口蛍の決勝弾を、終盤の70分には勝利を決定づけるFWリンコンのゴールをお膳立てし、視察に訪れた森保一監督の目の前で1得点3アシスト。獅子奮迅の活躍で猛アピールした。神戸での入団会見時に「もう一度ゴールマシーンにならないと」と宣言していた通り、心身のタフさや献身性、そして得点力も兼ね備えたストライカーが完全復活を遂げた。
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