10代でJ1二桁得点を27年ぶりに達成
【写真:Getty Images】
MF:荒木遼太郎(あらき・りょうたろう)
生年月日:2002年1月29日(19歳)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
2021リーグ戦成績:32試合出場/10得点7アシスト
パリ五輪世代を引っ張っていくであろう、いまJリーグで最もアツい10代のホープだ。3日に行われたサンフレッチェ広島戦では、途中出場からPKを決めて今季リーグ戦10得点目をゲット。10代でのJ1リーグ戦二桁得点達成は1994年の城彰二氏(当時ジェフユナイテッド市原所属)以来、27年ぶりリーグ史上2人目の快挙となった。
鹿島アントラーズでは2トップの一角に入ることが多くなっているものの、前線であれば中央、サイド問わず幅広いポジションでプレーできる。ドリブルでの局面打開のみならず、周囲と連動してのコンビネーションや、積極的なフィニッシュなど多彩な武器を備える。目下の課題は線の細さか。
世界的にみても10代でのA代表デビューは珍しくなく、ワールドカップのアジア最終予選で国際舞台を早めに経験させても面白いだろう。アジアの厳しい戦いの中で日本代表のクオリティを体感し、荒木の中に新たな基準が出来上がれば、成長はどんどん加速していくはず。日本サッカーの将来を見据えた抜てきに期待したい。