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C・ロナウドが爆発! しただけ…。マンU監督は”何もない”、いつまで選手に救われ続けるのか【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグF第4節、アタランタ対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間2日に行われ、2-2のドローに終わっている。この試合ではクリスティアーノ・ロナウドが爆発。圧巻の2ゴールでチームに勝ち点1をもたらしている。しかし、ユナイテッドはそれだけだった。(文:小澤祐作)

思わぬ形で芽生えた変化

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【写真:Getty Images】

 振り返ると、マンチェスター・ユナイテッドの90分間は不安だらけだった。

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 いつもとは違う3-4-2-1でこの試合に臨んだが、第3節同様にその入り方は非常に弱々しかった。守備時は高い位置から相手を捕まえにいくわけではなく5-4-1のブロックを組んで相手を待ち構えたが、結局後ろに人数を揃えているだけで、どこで奪うのかハッキリしない。そのため、アタランタにボールを回され続ける時間が立ち上がりから多くなっていた。

 相手を引き込んでからのカウンターは一つの狙い目だったかもしれないが、守備時3-4-3でセットし、オールコートマンツーマンを仕掛けるアタランタを前に大苦戦。素早く寄せられ、なかなか敵陣深くへ侵入することができなかった。

 と、早々に攻守で相手を下回ったユナイテッドは12分に失点。一瞬の隙を突かれ、ヨシップ・イリチッチにシュートを押し込まれている。

 1点ビハインドを背負ったユナイテッドだったが、その後も流れを変えることはできなかった。25分にはクリスティアーノ・ロナウドが「前から来い!」といったようなジェスチャーを見せたが、チームとして高い位置で守備ができない。アタランタは決してビルドアップ時のミスが少ないチームではないので、もっとアグレッシブに仕掛けても良い気はした(リードされているので尚更)が、そうはならなかった。

 しかし、アタランタペースで試合が進む中、思わぬ形で変化が芽生えた。38分にラファエル・ヴァランが負傷のためベンチへ下がり、メイソン・グリーンウッドが入る。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、それまでの3-4-2-1から4-2-3-1へとフォーメーションを変更したのである。

 すると、やり慣れた形になったことで、ユナイテッドの攻撃にどこか連動性が生まれ、アタランタ側も混乱するように。とくに、トップ下に移動したブルーノ・フェルナンデスを効果的に活かせる機会が増えていた。

 そして前半アディショナルタイム、そのB・フェルナンデスが良い働きを見せ、最後はC・ロナウドがゴール。劣勢の中、スコアを振り出しに戻した。

 しかし、ユナイテッドは後半、再びアタランタにペースを握られることになる。

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