三笘がボールを持って加速すると…
ヘント戦では開始7分にFWダンテ・ヴァンゼイルが先制点を奪い、ユニオンが幸先よくリードを手にした。だが、その後は耐える時間が長く続き、37分には相手のPK失敗にも助けられた。そんな苦しい流れの中で、三笘が見せた果敢なプレーが追加点につながるのである。
43分、三笘は左サイドのハーフウェーライン手前でパスを受けると、味方の動き出しを囮に使ってドリブルのスピードを上げる。そして一気にゴール方向へ加速していき、たまらず相手も足をかけてしまった。
このファウルで得たフリーキックがゴール前に送られると、ヘントのDFジョセフ・オクムが処理を誤ってペナルティエリア内でハンドを犯してしまう。そして、MFテディ・テウマがPKを決め、ユニオンのリードが2点に広がった。
ウィングバック起用でも、三笘がひとたび前を向けば一気にチャンスが広がる。周囲との相互理解が深まりつつあるなか、背番号18の機を見たドリブル突破がユニオンの新たな武器になるかもしれない。ヘント戦でフリーキックを獲得した場面で一挙に3人が寄せてきていたことからもわかる通り、対戦相手は間違いなく三笘の存在を脅威に感じている。