セリエA第11節、ローマ対ミランが現地時間10月31日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利している。ミランはこれで開幕から10勝1分。なぜ、難敵ローマを撃破することができたのだろうか。(文:小澤祐作)
敵地で難敵ローマ撃破
セリエA開幕10試合で9勝1分。これ以上ないほどの好スタートを切ったミランの力は、今季ホーム戦無敗を誇っていたローマ相手にも十分通用した。
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渋い内容に終わった前節のトリノ戦とは違い、この日のミランは立ち上がりから好印象を残している。過密日程の中で体力的に厳しい面は少なからずあったはずだが、選手一人ひとりがよく足を動かし、早々に流れを引き寄せていた。
そして25分、ミランは先制に成功。ペナルティーエリア手前でフリーキックのチャンスを得ると、ズラタン・イブラヒモビッチが強烈な低弾道シュートを叩き込んだ。その後もアウェイチームはペースを掌握。前半、ローマに枠内シュートを打たれることはなかった。
後半も良い入りを見せたのはミランで、57分にはイブラヒモビッチがPK獲得。やや厳しい判定のようにも思えたが、フランク・ケシエがこれを決め、ステファノ・ピオーリ監督のチームは敵地で2点リードを奪った。
66分にテオ・エルナンデスが退場してからはローマの攻撃に耐える時間が続いたが、ピオーリ監督がアレッシオ・ロマニョーリやティエムエ・バカヨコ、サンドロ・トナーリらを起用してより守備を固めたことで、無失点を継続。後半アディショナルタイムにこそ1失点を喫するものの、逃げ切ることに成功した。
これでミランは開幕11試合で10勝1分。得失点差で首位の座はナポリに譲っているものの、3位インテルとの差はすでに7ポイントとなっている。2010/11シーズン以来のスクデット獲得へ、期待感は高まるばかりである。
では、なぜミランは難敵ローマを撃破することができたのだろうか。