セレッソが抱える最大の問題
名古屋と同じくセレッソも十分に力のある選手たちを揃えている。4年ぶりにトロフィーを手に入れることができたとすれば、今後の飛躍に向けた確かな基礎を築くことができるかもしれない。
先週末の試合でも上位の横浜F・マリノス相手に示したように、良い時のセレッソはどんな相手でも打ち破ることができるチームだ。だが、その逆もまた然り。勝ち点3を確実に獲れるような試合も滅多にない。
今季のセレッソが抱える最大の問題は、間違いなく頼れる点取り屋の不在にある。リーグ戦での総得点数(33試合で42点)ではグランパスを上回っているとはいえ、本格的なゴールゲッターを欠いていることは共通している。
チーム得点王には6ゴールで3人が並んでいる。坂元達裕は最近9試合でゴールがなく、大久保嘉人は6点中5点が開幕からの5試合で記録。加藤陸次樹も最近11試合で1得点という状況だ。
よく言われるように、カップ戦の決勝ではそれまでの調子などほとんど意味を持たない。最終的に優勝チームを決めるのは、どちらがその当日の個々の局面を制することができるかだ。今回の試合もそれは同じであり、特に3つのマッチアップがルヴァン杯の行方を大きく左右することになると予想できる。