【写真提供:横浜F・マリノス】
横浜F・マリノスの試合をスタジアムやDAZNなどで見ていると、よく選手を見間違えることがある。Jリーグ屈指の高速展開の中で、スキンヘッドのFW前田大然とMFマルコス・ジュニオールの2人の見分けがつかなくなるのだ。
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しかし、もうそんな心配はいらないかもしれない。10月中旬になってから、マルコスが突如として髪を伸ばし始めたのである。来日以来、彼がスキンヘッド以外の髪型にしているのを見たことがなかったので驚きは大きかった。
一体なぜ、このタイミングで“イメチェン”に踏み切ったのだろうか。29日の練習後に取材に応じたマルコスは、「単純にみんなに『僕も髪生えてますよ』というのを見せたかったんだ」と冗談交じりに髪を伸ばしている理由を説明してくれた。
「髪を伸ばすのは人生で最後と思って、いま髪型を変えようと思った。次に剃ったら、もう一生伸ばさないと思う」
フルミネンセ時代からずっとスキンヘッドか坊主頭で、本拠地スタジアムの名前から取った“ラランジェイラのクリリン”という二つ名もあった。そして、マリノスに加入後も『ドラゴンボール』関連のゴールパフォーマンスを数々披露するなど、“ハマのクリリン”というイメージが定着していた。
そのため、今回の“イメチェン”した姿にはまだ慣れないところがある。しかも、前田と見分けられるようになったと思ったら、今度は他の選手との区別がつきにくくなった。特にMF喜田拓也とは体格も似ており、ポジションも近いため瞬時の判別は困難を極める。マルコス本人も「遠くからだと髪の毛があると見つかりにくいし、僕自身も試合を動画で振り返りるときに見つけにくいなと思っているんだよね」と笑う。
それでも「本当ならすぐ剃りたいけど、変えようと自分で決めたので、ちょっと我慢して伸ばしてみるよ」とマルコス。現時点ではベリーショートだが、このまま伸ばしていくとカーリーヘアが現れていくといい、「いろいろな髪型ができるかなと思う」とさらなる“イメチェン”も示唆した。
「(新しい髪型は)何個か頭に浮かんでいて、考えはあるけど、まずは伸ばすことに集中しなければいけないね。いろいろなキャラクターもあるので(笑)」
MF天野純によればチームメイトたちには“イメチェン”を全くイジられておらず、「ほぼスルー」だそう。だが、やっぱり気になるのは今後の動向だ。スキンヘッドだった“クリリン”はこの先、髪を伸ばしていくことでどう変わっていくだろうか。マルコスがどこまで剃るのを我慢できるかに注目し、そして次の髪型がどうなるかも楽しみに見ていきたい。
(取材・文:舩木渉)
【了】