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U-22日本代表を勝利に導くヘッド2発。自信を深めるFW藤尾翔太「A代表に入ってからパリ五輪という目標がある」【AFC U23アジアカップ予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

藤尾翔太
【写真:Getty Images】



【日本 4-0 香港 AFC U23アジアカップ予選】

 AFC U23アジアカップ予選のグループK第2戦が28日に行われ、U-22日本代表はU-22香港代表に4-0で勝利を収めた。

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 5バックで守りを固める香港相手に攻めあぐねていた日本だが、14分にFW藤尾翔太がDF畑大雅のクロスに頭で合わせて先制ゴールを奪う。水戸ホーリーホックに所属する20歳のストライカーは49分にヘディングシュートでゴールを挙げ、2得点の大活躍。チームの4点大勝に大きく貢献した。

「1試合目のカンボジア戦で途中から僕も出たんですけど、みんなが点を取っていて、僕もベンチから見ていて結果を残したいという気持ちが強かったです。2試合目で結果を残せて、チームで一番点が取れたのでよかったです」

 香港が守備的に戦うのは想定内。そのうえで「真ん中からの崩しは難しくなるので、サイドからのクロスに合わせるイメージは試合前からあった」と藤尾は語る。まさに狙い通りの形での2得点だった。

 セレッソ大阪のアカデミーからトップチームに昇格して2年目の今季は、分厚い選手層に阻まれて出場機会に恵まれず。6月からはJ2の水戸ホーリーホックに育成型期限付き移籍している。武者修行先ではコンスタントに出番を得て、J2リーグ戦で6得点を挙げている。

「やっぱり試合に出ていない時よりも、出ている時の方が動きのキレがあるし、ゴールの感覚も研ぎ澄まされていると思います」

 J2での活躍が評価されてのU-22日本代表選出だった。藤尾は「水戸に来る前はあまり試合に出られていなかった状況で、水戸で結果を残して代表に選ばれたのはよかったんですけど、またここから代表に来て結果を残すことも大事にしているところ。普段からそこはやめずにやっていきたい」と、決意を新たにしていた。

 AFC U23アジアカップの本大会は来年6月にウズベキスタンで開催される予定になっている。半年以上先の“本番”で生き残るには、水戸でも、そしてセレッソに戻る来季もライバルたちを結果で上回ることが求められる。

 藤尾本人も「まずは日常の試合で、他のFWよりも得点を取っていかないといけないですし、同世代のFWに負けないように、結果で示していきたい」と語る。

「泥臭くても、きれいじゃなくてもゴールはゴール。どんなゴールでも決められるように、イメージとタイミングもそうですけど、決めていけるようにしていきたいと思います」

 試合を重ねるごとに進歩してきたセレッソ産のストライカーは、貴重な国際経験も積んで、さらに成長速度を上げていくだろう。藤尾は「こういうところで結果を残して、A代表に入ってからパリ五輪(出場)という目標があるので、頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

 3年後のパリ五輪に向けて、さらなる成長と同世代を引っ張っていくような活躍に期待したい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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