多額の負債に世代交代。問題は山積み
【写真:Getty Images】
バルセロナ(スペイン)
21/22リーグ戦成績:9位:4勝3分2敗
監督:ロナルド・クーマン(2季目)
獲得タイトル:コパ・デル・レイ(20/21)
ロナルド・クーマンはオランダ代表監督として1年延期されたユーロ2020(欧州選手権)に臨むものと見られていた。しかし、現役時代を過ごしたバルセロナが引き抜く形で、2020年夏に指揮官に就任した。多額の負債を抱えるクラブはルイス・スアレスやイバン・ラキティッチを放出し、指揮官はフレンキー・デ・ヨングやロナウド・アラウホ、10代のペドリらを抜擢して世代交代を進めた。
しかし、1年目の昨季はリーグ3位という成績に終わり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16で敗退。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は制したものの、期待に沿う結果とはならなかった。
2年目の今季はリオネル・メッシという絶対的な存在が望外の退団となり、アントワーヌ・グリーズマンも古巣へ期限付き移籍で帰っていった。決定的なのがビッグゲームにおける弱さで、CLではバイエルン・ミュンヘン、ベンフィカに敗れた。国内ではアトレティコ・マドリードに0-2で敗れ、本拠地カンプ・ノウで行われたレアル・マドリードとのエル・クラシコでも1-2で敗れている。後任候補はクラブOBでアル・サッドのシャビ・エルナンデス監督、昨季にユベントスを率いたアンドレア・ピルロ、ベルギー代表監督のロベルト・マルティネス、リーベルプレートのマルセロ・ガジャルドらの名前が報じられている。
※編注
この内容は、クーマン監督解任発表前に掲載されたものです。