正念場を迎えた鬼才。昨季の躍進から一転
【写真:Getty Images】
リーズ・ユナイテッド(イングランド)
21/22リーグ戦成績:17位:1勝4分4敗
監督:マルセロ・ビエルサ(就任4季目)
獲得タイトル:EFLチャンピオンシップ(19/20)
アルゼンチンが生んだ鬼才、マルセロ・ビエルサは18/19シーズンにリーズの監督に就任すると、2年目にはEFLチャンピオンシップ(2部)を圧倒的な強さで優勝。世界一の戦術家と呼ばれるビエルサは、その手腕で低迷していた古豪を17年ぶりのプレミアリーグ復帰に導いた。
プレミアリーグ復帰となった20/21シーズンは他の昇格組が苦戦する中、リーズは大健闘。開幕戦から昨季のリーグ王者、リバプール相手に一歩も引かず、4-3の打ち合いを繰り広げた。どんな相手にも自分たちの攻撃サッカーを貫き、シーズン後半にはマンチェスター・シティとトッテナムを撃破。シーズン通して躍進を続け、9位でフィニッシュした。
昨季の主力メンバーも残留し、さらなる躍進が期待された今季はまさかの大失速。開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドに大敗を喫すると、その後もリーグ戦未勝利が続いた。今月2日に行われた第7節、ワトフォード戦で今季初勝利を収めたが、未だプレミアリーグでの勝利はこの1勝のみ。イングランドの古豪を復活させた名将は、正念場を迎えている。
見切りをつけて解任するのか、それともビエルサと運命を共にするのか。いくらビエルサが名将といえど、現在17位に沈むリーズはこのまま順位を上げられなければ、決断を迫られることになる。