欧州主要リーグは開幕から2か月を経過し、各クラブの明暗は大きく分かれた。復活を期すアーセナルは開幕3連敗を喫し、大型補強を敢行したマンチェスター・ユナイテッドも勝ち点を伸ばせていない。早くも監督交代が行われており、ビッグクラブも例外ではない。目標とする位置から遠ざかることになれば、監督解任は免れないだろう。今回は、解任の危機に陥る5つのクラブと指揮官をピックアップして紹介する。※この内容は、クーマン監督解任発表前に掲載されたものです。
冨安健洋加入で変貌!? 希望はあるか…
【写真:Getty Images】
アーセナル(イングランド)
21/22リーグ戦成績:10位:4勝2分3敗
監督:ミケル・アルテタ(就任3季目)
獲得タイトル:FAカップ(18/19)、コミュニティーシールド(20/21)
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5年に渡りアーセナルで活躍したミケル・アルテタは、現役引退後にジョゼップ・グアルディオラ監督の右腕としてマンチェスター・シティでコーチを務めた。名将を支え、間近でその手腕を学んだアルテタは、2019年12月にアーセナルの監督に就任。アーセン・ベンゲル監督の退任後、低迷が続いた古巣を救うために帰還した。
19/20シーズン途中で監督に就任したアルテタは、基本配置を4-2-3-1としつつも、攻撃時に3-4-3、守備時には5-4-1となるような可変システムを導入。攻守両面の改善に努めたが、V字回復とはならず、リーグ戦20試合9勝6分5敗でリーグ8位に終わった。だが、積極的に起用した若手選手が頭角を現したことや、FAカップ優勝など少なからず名門復活の希望をのぞかせた。
しかし、昨季は変わらず無冠のリーグ8位。今季は67年ぶりの開幕3連敗を喫した。絶望のシーズンかに思われたが、8月末の冨安健洋加入以降は公式戦8戦無敗。開幕戦とは見違えるサッカーを展開し、好調を維持している。このまま名門復活となればいいが、そう簡単にいくものではない。今季も欧州主要大会への出場権を獲得できなければ、今季いっぱい、もしくはシーズン途中での解任もあり得るだろう。
後任候補には、現在ブライトンを率いているグレアム・ポッター監督、今季クラブ史上初のプレミアリーグ昇格を果たし、躍進を続けるブレントフォードのトーマス・フランク監督らの名前が報じられている。