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バルセロナ、レアル戦惨敗はなぜ? 56年ぶり屈辱のクラシコ…何が問題だったのか【分析コラム】

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ラ・リーガ第10節、バルセロナ対レアル・マドリードのエル・クラシコが現地時間24日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利している。バルセロナはこれで対マドリー4連敗。実に約56年ぶりのことになったそうだ。宿敵相手に敗北した原因は、果たしてどこにあったのか。(文:小澤祐作)

サポーターのストレスが爆発

ロナルド・クーマン
【写真:Getty Images】

 カンプ・ノウに集ったバルセロナのサポーターは試合後、ロナルド・クーマン監督の乗った車を囲んで罵声を浴びせたり、車を蹴ったりしていたようだ。もちろん決して許される行為ではないが、それほどストレスは大きかったのだろう。これで宿敵レアル・マドリードに対し、屈辱的な4連敗となったのだから――。

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 公式戦通算247回目のエル・クラシコはお互いに慎重な入りを見せるなど、なかなかシュートが飛び出ない立ち上がりとなっていた。そんな中、最初の決定機を迎えたのはバルセロナ。25分、左サイドからクロスが入ると、ペナルティーエリア内でセルジーニョ・デストがドフリーとなった。

 しかし、デストがクロスバーの上にシュートを放つなどこれを決めきれず。スタジアムは落胆の空気に包まれた。するとそのわずか7分後、バルセロナはマドリーにカウンターを浴び、ダビド・アラバにゴールを献上。超がつくほどのビッグチャンスを逃し、反対に失点と、どうにも流れが悪かった。

 0-1で迎えた後半、バルセロナは当然前への意識を強めるが、アラバとエデル・ミリトンを中心にしたマドリーの守備はしっかり整備されており、なかなか崩せない。今季ビッグクラブ相手の無得点が目立つバルセロナの攻撃陣は、またも停滞を余儀なくされていたのである。

 終盤にはもはや珍しくないパワープレーを選択。しかし、そこでこそ力を発揮すべきルーク・デ・ヨングが全く役に立たないなど、クロスはマドリー守備陣にことごとく弾かれた。そしてアディショナルタイム、前掛かりになったところでカウンターを浴び、最後はルーカス・バスケスに痛恨の2点目を献上。その後セルヒオ・アグエロが1点を返すが、同点に追いつけるほどの時間はもはや残されていなかった。

 冒頭でも紹介した通り、バルセロナはこれで対マドリー4連敗となっている。リーグ戦での4連敗は1965年以来、実に約56年ぶりのことになったそうだ。では、ここまで簡単にゲームを振り返ってきたが、一体バルセロナの何が問題だったのだろうか。

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