スコティッシュ・プレミアシップ第10節が現地23日に行われ、セルティックはセント・ジョンストンを2-0で下した。シーズン序盤はなかなか勝ちが続かなかったセルティックも、ここにきてリーグ戦3連勝とようやく本来の調子を取り戻しつつある。そんな中、FW古橋亨梧は新しいポジションでプレーすることになった。果たして今後の起用法に影響は出てくるのだろうか。(文:舩木渉)
初めての右ウィング起用
「応援ありがとうございました! 自分たちのサッカーをできたのが何よりです。もっと良くできるはず! 次も頑張ります」
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現地23日のセント・ジョンストン戦で2-0の快勝に貢献したセルティックのFW古橋亨梧は、試合後に自身のツイッターを更新。勝利への喜びを端的につづった。
個人的には「自分たちのサッカーをできたのが何より」という一節を見ると、「彼もアンジェ・ポステコグルー監督のサッカーにだいぶ染まってきたな」と感じてしまう。だが、セント・ジョンストン戦は古橋にとってあらゆる面で快適にプレーできたわけではなかったのではなかろうか。
リーグ戦3連勝をかけて挑んだセルティックのスタメンには、珍しい選手の名前があった。今季新加入ながら、ここまでほとんど出番を与えられてこなかったFWギオルゴス・ギアコマキスである。
昨季のオランダ1部リーグ得点王という実績を提げて加入したギリシャ代表FWは、4-3-3の1トップに入った。そして、古橋は右ウィングに配置された。これまでは1トップ起用がほとんどで、まれに左ウィングでプレーすることもあったが、右ウィングでの先発出場はセルティック加入後初めてのことだ。
同じくギリシャにルーツを持つポステコグルーからチャンスを与えられたストライカーは、さっそく結果を残した。34分、相手がペナルティエリア内でボールの落下点予測を誤った一瞬の隙を突き、DFアンソニー・ラルストンの折り返しにギアコマキスが合わせる。
絶好機を見逃さずにゴールを決めて見せた姿は、昨季オランダで所属クラブが2部降格となりながら26得点を挙げて得点王に輝いた実績の証明といったところだろうか。攻撃が途切れたかに思われた瞬間すらも集中を切らさない、さすがの嗅覚だった。