プレミアリーグ第9節、アーセナル対アストン・ビラが現地時間22日に行われ、3-1でホームチームが勝利した。冨安健洋は右SBとして先発フル出場。4日前、クリスタル・パレス相手に大苦戦したアーセナルだが、今節ビラから勝ち点3を取ることができた理由とは。(文:安洋一郎)
際だった2トップの存在感
【写真:Getty Images】
「オーバメヤンとラカゼットは素晴らしかった。本当に力強いパフォーマンスだった」
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試合後、英『Sky Sports』で解説者を務めるジェイミー・キャラガーはこのように試合を振り返った。
試合は前半からアーセナルが支配した。前節のクリスタル・パレス戦、ラストプレーで起死回生の同点ゴールを決めたアレクサンドル・ラカゼットは今節も躍動。抜群のタイミングで中盤に降りてきてはボールを引き出し、彼を起点にアーセナルの攻撃は機能した。
攻撃だけでなく、守備の場面でもラカゼットは重要な役割を担っていた。この試合でアーセナルは前線から積極的にプレスをハメにいったのだが、ラカゼットはビラのビルドアップのキーマンであるドウグラス・ルイスを徹底的にマンマーク。展開力に長けるルイスを完全に抑えたことでビラはビルドアップに詰まり、前半は1本もシュートを打つことができなかった。
自分たちのペースで試合を進めたアーセナルは、前半にCKとPKのこぼれ球から2点を先制することに成功した。
そして56分、自陣からのカウンターでダメ押しの3点目を決めた。この日、負傷のキーラン・ティアニーに代わって左SBで先発起用されたヌーノ・タバレスが、前線のオーバメヤンに縦パスを当てる。このボールをオーバメヤンがダイレクトで左ワイドのスミス=ロウにフリックし、ドリブルでエリア内まで侵入して自らゴールを決めた。
68分にハードワークを続けていたラカゼットが足を攣って交代すると、前線でタメを作れず、ビラに押し込まれる展開に。82分には1点を返され、その後もピンチが続いたが、DF陣とGKのアーロン・ラムズデールを中心にゴールを死守。試合の逃げ切り方には課題を残すも、2トップが躍動して3-1の完勝を収めた。
前節のクリスタル・パレス戦では劣勢を余儀なくされ、ミスから2失点を喫していたアーセナル。ミケル・アルテタ監督は中3日でチームにどのような修正を加えたのだろうか。