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マンUにうんざり…タイトルと無縁の道を進むのか。アタランタ戦の逆転勝利は“当たり前“【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

タイトル獲得は難しいのか



 先述した通り、ユナイテッドの課題はスールシャール監督就任後ほぼ変わっていない。とくに中盤の守備強度が物足りず、セットプレーにめっぽう弱く、攻撃は個のスキルに依存したものばかり。選手の能力が高く結果はある程度出ているが、その内容はずっと同じ場所で足踏みをしている状態である。

 今回のアタランタ戦では相手に欠場者が多く発生していたこともあり、そうした課題を露呈しながらも逆転することができたが、これがリバプールやチェルシー、あるいは今後CLで対戦する可能性もあるバイエルン・ミュンヘンなどが相手だったらどうなっていたか。戦力が揃っていた場合のアタランタに対してもボロ負けしていたかもしれない。

 結局今回もスールシャール監督解任論浮上→結果が出る→続投という形になるのだろうか。しかし、戦いが安定していないということの表れでもあるので、これを繰り返すようではいつまで経ってもタイトルとは無縁だろう。

 ユナイテッドはここからプレミアリーグでリバプール、トッテナムと対戦し、その後CLアタランタ戦を挟んでマンチェスター・シティと激突する。今回のアタランタ戦も含めたこの5連戦の結果がスールシャール監督の運命を分けると言っても過言ではないだろう。

 2-4で敗れたレスター戦後、スールシャール監督は「何かを変えないといけない。何が必要なのか考えないといけない」と話していたが、本当に何か変わるのだろうか。色々な意味で、ユナイテッドは注目ポイントが多い。

(文:小澤祐作)

【了】

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