UEFAヨーロッパリーグのグループステージ第3節が現地19日に行われ、セルティックが大会初勝利を挙げた。ホームでのフェレンツバロシュ戦に先発出場した日本代表FW古橋亨梧は、先制ゴールでセルティックの勝ち点3獲得に貢献している。そして、今後への大きな期待を抱かせるパフォーマンスを披露している。(文:舩木渉)
自陣からたった4秒で…電光石火の先制ゴール
サポーターで埋め尽くされたセルティック・パークが爆発するような歓喜に包まれた。
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現地19日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節が行われ、セルティックはホームでフェレンツバロシュに2-0の完封勝利を収めた。今大会初の勝ち点3獲得だ。
互いにゴールなく迎えた57分、一瞬の出来事だった。自陣左サイドからボールを運んだセルティックのMFジョタが、センターサークルの手前で前線に鋭いロングパスを送る。最初はただのサイドチェンジかと思ったが、彼の目的は違った。ラストパスだったのである。
パスの先には、FW古橋亨梧が抜け出しており、完璧なファーストタッチで相手ディフェンスを置き去りにすると、ペナルティエリア手前からシュートを流し込んだ。フェレンツバロシュのGKデニス・ディブシュも急なピンチに中途半端なポジションしか取れず、日本代表FWのシュートに全く対応できなかった。
ジョタのパスから古橋のシュートがゴールに収まるまで、わずか4秒ほどの出来事。決められた方からすれば、どうしようもない。完全にお手上げ。自陣から直線的な軌道を描いて、あんなにきれいに通るラストパスはなかなかお目にかかれない。まさにジョタと古橋の“神業”が詰まったスーパーゴールだった。
8月末の移籍期限ギリギリにベンフィカからレンタル移籍してきたジョタは、9月に入ってからセルティックでデビューを飾ると公式戦9試合で3得点4アシストを記録している。一方、古橋は公式戦13試合で9得点1アシスト。9月を負傷でほぼ丸々欠場したとは思えない好成績でセルティックをけん引している。
間違いなく2人は今季のセルティックを象徴する存在になるだろう。9月末に初共演を果たしたばかりながら、すでにコンビネーションも確立されつつあり、固い信頼で結ばれていると感じる。ジョタも現地メディアで古橋について「素晴らしい選手だし、サッカーのことを本当によく理解している」と絶賛していた。