チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグB第3節、アトレティコ・マドリード対リバプールが現地時間19日に行われ、2-3でアウェイチームが勝利している。これでリバプールは3連勝。ベスト16進出に王手をかけた。しかし、試合後にユルゲン・クロップ監督は「最高のサッカーではなかった」と発言。その理由とは。(文:小澤祐作)
早々に2点リードも…
「最高のサッカーではなかったが、勝ち点3を獲得できたことは大きな一歩だ」
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試合後のユルゲン・クロップ監督によるこの言葉が、アトレティコ・マドリード戦の全てを物語っていると言っていいだろう。
リバプールはアトレティコの守備に長い時間苦労するかと思ったが、意外にも早く点を奪うことができた。もはや無双状態にあるモハメド・サラーが個人技で敵陣を切り裂き8分に先制。さらにその5分後、フェリペの中途半端なクリアボールを拾ったナビ・ケイタが芸術的なボレーシュートを叩き込み、あっという間に2点を奪っている。
いずれもアトレティコのディフェンスを完璧に崩せたわけではない。しかし、サラーの打開力で試合を動かせる、また相手のわずかなミスを見逃さないあたりに、現在のリバプールの強さを見ることができた。
しかし、試合後に「我々はあの状況(2-0)を完全に誤解していた。ゲームをコントロールする方法を間違え、正しくないスペースでプレーしてしまった」と話した通り、結果的にリバプールはゲーム運びを誤ってしまうことになる。
相手が5-3-2のブロックを組む、そして2点リードしていることもあり、リバプールは攻撃時に無難なパスばかりを選択してしまった。つまりクロップ監督は、もっとライン間を使うなど、2-0とリードしていても守りに入るのではなくアグレッシブな姿勢を貫くべきだったと後悔を口にしたのである。
上記した通り無難なパスばかりを選択していたリバプールは、次第にアトレティコへペースを渡してしまうことになる。5-3-2のブロックをこじ開けられず、中途半端な位置で奪われては自陣深くへ押し込まれる場面が増えた。
そして、試合は思わぬ展開を迎えることになる。