長くピッチを離れ、もはや忘れられかけていた名手がピッチに戻ってきた。今季からポルティモネンセに復帰した元日本代表MF中島翔哉は、国内カップ戦で約8ヶ月ぶりに公式戦出場を果たした。UAEのアル・アイン在籍時に練習で大怪我を負って以来のプレーはどうだったのだろうか。(文:舩木渉)
大怪我から復活。ポルティモネンセで再デビュー
いきなりの先発起用には驚いた。
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現地17日にタッサ・デ・ポルトガル(ポルトガルカップ)の3回戦が行われ、ポルティモネンセとオリヴェイレンセが対戦した。
この試合で大きな注目を浴びたのは、大怪我から8ヶ月ぶりに実戦復帰を果たすと見られていたポルティモネンセのMF中島翔哉の動向だ。現地メディアで「起用される可能性は高い」と報じられていたが、今年2月に負った脛骨骨折と足首のじん帯損傷から復帰する最初の試合で先発起用は予想できなかった。
ポルトガル1部リーグで8試合を終えて5位につけるなど好調のポルティモネンセは、リーガ3(3部相当)で戦うオリヴェイレンセに大苦戦を強いられた。90分間を2-2で終えると、延長戦でも互いに1ゴールずつを奪い合ってPK戦に突入。5-4でポルティモネンセがPK戦を制し、必死に食い下がったオリヴェイレンセを辛くも退けた。
先発出場した中島は74分までピッチに立った。代表ウィーク中に行われたポルティモネンセのトップチームとU-23チームによる練習試合で実戦復帰を果たしたばかりにもかかわらず、長い時間プレーする機会を与えられた。
現地メディアによれば、ポルティモネンセを率いるパウロ・セルジオ監督はオリヴェイレンセ戦後に「彼は長い試練を乗り越えた。最高の状態ではなかったため、デビューにリスクはあったが、今日が最良の時だと判断した」と語ったという。
では、ピッチ上での中島のパフォーマンスはどうだったのだろうか。完全復調への可能性を見出せたのだろうか。