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パリ五輪への第一歩! U-22日本代表、AFC U23アジアカップ予選突破へ。冨樫剛一監督「日本が強いチームなのを示す」

text by 編集部 photo by Zoom

冨樫剛一
【写真:Zoom会見のスクリーンショット】



 日本サッカー協会(JFA)は19日、来週26日と28日に予定されているAFC U23アジアカップ2022予選(旧AFC U-23選手権予選)に向けたU-22日本代表メンバーを発表した。

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 2023年のパリ五輪に向けた強化の第一歩となる今回の予選に、日本はU-22代表として参加する。本来はパリ五輪世代となるU-20代表を中心に臨む時期ではあるが、「オーバーエイジ」として1999年生まれの4選手も選出している。

 メンバー発表とともにオンラインでメディア対応を行った冨樫剛一監督は「シーズン中という状態にも関わらず、私たちの活動を理解していただいて、協力していただけたチームがたくさんありましたので、『このポジションにこういう選手がいたら』という、自分の思うほぼ理想通りのメンバーになったと思います」と手応えを語った。

 MF郷家友太(ヴィッセル神戸)やDF角田涼太朗(横浜F・マリノス)、DF山原怜音(筑波大学)、MF松井蓮之(法政大学)といった“オーバーエイジ”選手たちに対しては「この大会に彼らを選ばなければ、いつ次に日本代表に絡めるかが読みづらい。国際経験をしてもらうためには、この大会に何人かを選出することで、その先のA代表につながっていると感じてもらうことが大事」と選出の意義を説く。

 そして、冨樫監督は「アジアのどのようなチームに対してでも、日本がしっかり強いチームであるのを示すためにも、このU-22の選手たちが必要だった」と、年長の選手たちへの信頼を強調した。

 今回の予選は厳しいスケジュールとも戦わねばならない。26日に初戦のカンボジア戦をこなした後、中1日で28日に香港戦が組まれている。また、大会直前の週末にはJリーグの公式戦が組まれており、招集メンバー全員が揃うのはギリギリになる見込み。ぶっつけ本番でAFC U23アジアカップ本大会をかけた重要な試合に向かっていくことになる。

 それでも冨樫監督は「代表選手として集まってすぐ試合というのは、これから上のカテゴリーに行けば当たり前のことだと思いますし、U-20ワールドカップに向けて3年間築き上げてきたもの、アンダー世代から築き上げてきたものがしっかりと土台の上にあって、そして2回トレーニングキャンプをさせてもらったので、自分としてはチームとして、1つの形をしっかりとゲームで出せるのではないかと考えています」と、自信をのぞかせる。

 コロナ禍でU-20ワールドカップなど重要な国際大会が軒並み中止されたため、アンダー世代の選手たちが国際試合を戦えるのは、東京五輪を除けばかなり久しぶりのことになる。「国際試合を戦える喜びを選手たちもスタッフも感じているので、間違いなくいい試合ができると思います」と冨樫監督は言う。

 FIFAランキングでは日本よりも下につける国々との対戦になるが、油断は禁物。A代表はカタールワールドカップの最終予選で大苦戦を強いられ、U-23日本代表は前回のAFC U-23選手権でグループステージ敗退に終わるなど、アジア各国相手に楽な試合というのはなくなってきている。

 冨樫監督も「対戦相手の情報をなかなか得られない中で、自分たちは日本代表として本当に強いものをピッチの上で出せたらと思います」と気を引き締めていた。

 U-22日本代表は22日から合宿を開始し、先に述べた通り26日にカンボジアと、28日に香港と対戦予定になっている。3ヶ国で争う予選のグループKの首位になれば、自動的に来年6月にウズベキスタンで開催予定の本大会出場権を獲得できる。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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