DF紹介
【写真:Getty Images】
パブロ・サバレタ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1985年1月16日
在籍期間:08年夏~17年夏
クラブ通算成績:333試合12得点27アシスト
代表通算成績:58試合0得点2アシスト
決して派手な選手ではなかったが、安定感のある守備で長くマンチェスター・シティの右SBを務めていたのがパブロ・サバレタだ。08年夏にシティに加入すると、クラブ生え抜きのマイカー・リチャーズとポジション争いを繰り広げる日々が続いた。
2011/12シーズン最終節にQPRに3-2と逆転勝利し、44年ぶりのリーグタイトルを獲得したシティ。後半ロスタイムに決まったセルヒオ・アグエロのゴールが印象に強いが、この試合で貴重な先制点となったサバレタのゴールも忘れてはならない。
サバレタは数々の監督の下でレギュラーとしてプレーしており、2012/13シーズンはプレミアリーグのベストイレブンにも選出されている。17年夏限りで9年間過ごしたシティを離れ、ウェストハムへ移籍。ウェストハムでもシティ時代の恩師、マヌエル・ペジェグリーニの下でプレーしている。
ヴァンサン・コンパニ(元ベルギー代表)
生年月日:1986年4月10日
在籍期間:08年夏~19年夏
クラブ通算成績:360試合20得点16アシスト
代表通算成績:89試合4得点5アシスト
マンチェスター・シティが世界を代表する強豪になる過程を主将として支えていたのがヴァンサン・コンパニだ。08年夏にハンブルガーSVから加入すると、すぐにレギュラーに定着。加入当初は中盤でも起用されていたが、2010/11シーズンからはCBに固定された。
2011/12シーズンからは主将に就任。守備の要としてチームの最終ラインを支えただけでなく、2011/12シーズンと2018/19シーズンにはチームの優勝に大きく関わる貴重なゴールを決めるなど、大一番での勝負強さも光った。
44年ぶりのリーグ優勝を達成した2011/12シーズンにはプレミアリーグ年間最優秀選手賞も受賞したコンパニ。コンパニ加入以前はタイトルと長らく無縁だったシティを主将として牽引し、4度のプレミアリーグ優勝を含む12のタイトル獲得に大きく貢献した。21年夏にはエティハド・スタジアム前に銅像が設立された。
ルベン・ディアス(ポルトガル代表)
生年月日:1997年3月19日
在籍期間:20年夏~
クラブ通算成績:61試合1得点2アシスト
代表通算成績:120試合7得点2アシスト
加入初年度となった2020/21シーズンから強烈なインパクトを残しているルベン・ディアス。19年夏にヴァンサン・コンパニが退団して以降、シティにはリーダシップがあるタイプのCBが不在だったが、現在はディアスが新たなディフェンス・リーダーとして最終ラインで守備陣を牽引している。
2020/21シーズンは不調から復帰したジョン・ストーンと鉄壁のコンビを築き、シーズン中盤にはプレミアリーグで6試合連続無失点を記録。チームの2シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、プレミアリーグの年間最優秀選手賞とベストイレブンに選出された。
現在24歳と若いがリーダシップがある選手で、2021/22シーズンからはキャプテンマークを巻いていくつかの試合に出場している。シティとは26年夏までの長期契約を締結しており、今後数年間に渡ってディフェンス・リーダー、そして未来の主将としての活躍が期待されている。
アレクサンダル・コラロフ(セルビア代表)
生年月日:1985年11月10日
在籍期間:10年夏~17年夏
クラブ通算成績:247試合21得点27アシスト
代表通算成績:94試合11得点13アシスト
正確かつ強烈な左足のシュートやクロスを武器にセットプレーから多くのゴールに関与したアレクサンダル・コラロフ。10年夏に加入した当時はウェイン・ブリッジ、12年夏以降はガエル・クリシーらとポジション争いを繰り広げた。
シティの在籍期間で最も多くの試合に出場した2013/14シーズンは、公式戦で4得点10アシストを記録。その内、3得点がFKからのゴールで、セットプレーでの存在感は絶大だった。シーズン終了後には背番号を13から11に変更。なお、背番号11は現在も左SBに継承されており、アレクサンドル・ジンチェンコが着用している。
シティでは2度のプレミアリーグ優勝含む6つのタイトルを獲得したコラロフ。ジョゼップ・グアルディオラが就任し、在籍最終年となった2016/17シーズンはCBとしても出場するなど新たな一面も垣間見えた。