MF紹介
【写真:Getty Images】
セスク・ファブレガス(元スペイン代表)
生年月日:1974年11月16日
在籍期間:04年夏~11年夏
クラブ通算成績:304試合57得点91アシスト
代表通算成績:110試合15得点36アシスト
抜群のパスセンスで2000年代後半のアーセナルを牽引していたのがセスク・ファブレガスだ。2003年に行われたU-17W杯での活躍を当時のアーセナルの監督、アーセン・ヴェンゲルが惚れ込み、大会終了後にバルセロナから獲得した。
16歳と177日という当時のアーセナル最年少記録でトップチームデビューを飾り、2004/05シーズンにレギュラーに定着した。2006/07シーズンからはパトリック・ヴィエラが着用していた背番号4を継承、2008/09シーズンにはクラブ史上最年少の若さで主将就任するなど若くしてアーセナルの看板選手となった。
19アシストを記録した2007/08シーズンと、二桁ゴール二桁アシストを記録した2009/10シーズンはプレミアリーグのベストイレブンにも選出された。11年夏に古巣バルセロナへと移籍する。通算91アシストはアーセナル歴代2位であり、その全てが23歳以下で記録したというのは今では考えられない驚異的なスタッツだ。
パトリック・ヴィエラ(元フランス代表)
生年月日:1976年6月23日
在籍期間:96年夏~05年夏
クラブ通算成績:397試合32得点24アシスト
代表通算成績:107試合6得点12アシスト
抜群のリーダシップで2000年代前半のアーセナルを牽引したのがパトリック・ヴィエラだ。96年にACミランからアーセナルに加入するとすぐに主力に定着。1998/99シーズンからは6シーズン連続でプレミアリーグのベストイレブンに選出されるなど、絶対的な選手として活躍した。
192cm、85kgという大柄なフィジカルを活かしたプレーで中盤を掌握したヴィエラ。ボール奪取だけでなく、ゲームメイクやゴール前での決定力、リーダシップにも優れており、中盤の選手に必要な全ての能力を兼ね備えていた。2002年にはトニー・アダムスが現役引退したことに伴い、ヴィエラが主将に就任。2003/04シーズンには史上唯一のプレミアリーグ無敗優勝を達成した。
05年夏にユベントスへと移籍する。アーセナルでは在籍9シーズンでプレミアリーグ優勝3回、FAカップ優勝4回など11のタイトルを獲得した。現役引退後は指導者に転向し、21年夏からはクリスタル・パレスの監督を務めている。
フレドリック・リュングベリ(元スウェーデン代表)
生年月日:1977年4月16日
在籍期間:98年夏~07年夏
クラブ通算成績:327試合72得点37アシスト
代表通算成績:72試合14得点4アシスト
クラブカラーの赤のモヒカンがトレードマークだったフレドリック・リュングベリ。ハルムスタッドから加入した当時は無名に近い選手だったが、アーセン・ヴェンゲル監督が率いていたアーセナルでレギュラーを掴んだことで、世界的な選手となった。
2001/02シーズン、リュングベリはプレミアリーグではキャリアハイの12ゴール、FAカップ決勝チェルシー戦でもゴールを決め、リーグとカップ戦の二冠達成の立役者となった。また、不動のレギュラーとして、2003/04シーズンの無敗優勝にも大きく貢献している。
07年夏にウェストハムへと移籍。キャリアの終盤には清水エスパルスでプレーした。現役引退後はアーセナルの下部組織で指導者キャリアをスタートさせ、ウナイ・エメリ政権ではアシスタント・コーチに就任。そのエメリが退任し、ミケル・アルテタが監督に就任するまでの約1ヶ月間はトップチームの暫定監督を務めた。
ロベール・ピレス(元フランス代表)
生年月日:1973年10月29日
在籍期間:00年夏~06年夏
クラブ通算成績:284試合85得点59アシスト
代表通算成績:79試合14得点18アシスト
抜群のテクニックでアーセナルサポーターを魅了したのがロベール・ピレスだ。98年のワールドカップ、00年のユーロ(欧州選手権)で優勝に貢献。ユーロ終了後の00年夏にマルセイユからアーセナルに加入した。
加入直後はやや適応に苦しんだが、2年目の2001/02シーズンは記者が選出するプレミアリーグの年間最優秀選手賞を受賞するなど大活躍。プレミアリーグとFAカップの二冠に大きく貢献した。同じフランス代表のティエリ・アンリとは相性抜群で、無敗優勝を達成した2003/04シーズンはプレミアリーグで14ゴール9アシストを記録した。
06年に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝バルセロナ戦で、前半にGKのイェンス・レーマンが退場したことによりピレスはマヌエル・アルムニアと交代することに。これがきっかけで首脳陣と揉め、同シーズン限りでアーセナルを退団した。その後、ビジャレアルやアストン・ビラ、インドのゴアなどでプレーし、16年に現役引退を発表した。