鮮やかなシュート! 間接FKなのにゴールを認めてしまう
【イラスト:千田純生】
2001年5月3日 Jリーグ1stステージ第7節(@日本平)
清水 5-2 札幌
主審:小幡真一郎、副審:廣嶋禎数、間島宗一、4審:野田祐樹
54分にチーム4点目となるゴールをFKから決めていた清水・アレックス(後の三都主)は72分にもゴール前のFKから直接ネットを揺らす。しかしこれは間接FK。本来であればゴールは認められないが、審判も対戦相手も気づかずに5点目として記録された。主審の小幡氏は試合後に記録担当者から指摘で自身の誤審に気が付いた。後にアセッサーやリーグ側から厳しく指摘されることはなかったが、小幡氏は「約1カ月の“割り当て停止期間”があったと思われる」と当時を振り返った。
しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書
≪書籍概要≫
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/10/15
先人たちの失敗を知り、理解することは
自分自身の成長につながる
プロスポーツはシビアな世界です。
勝った選手やチームは称賛され、負ければ罵声を浴びることが常です。
批判されるのは、何もプレイヤーだけの話ではありません。
ときに、試合(ゲーム)を司る役割である“審判”も批判に晒されることがあります。
いや、審判はほとんど称賛されることがない中で、批判は集中しやすい損な役回りだと言えます。
本書はJリーグ草創期を知るサッカー審判たちの奮闘記です。
Jリーグが開幕したばかりだからこそ起きた
海外のスター選手とのマル秘エピソードや
グラスルーツで審判をする方でも思わず共感してしまうような
“うっかりミス”などが掲載されています。
先人たちが犯した“ミス”を知ることで
審判としての実技レベルが向上することをコンセプトとした
これまでになかったサッカー審判の教科書です。
さらには、サッカーを観る人やプレーする人たちにとっても
「審判から見えるサッカー」を知ることで、サッカーというゲームに対して
より理解が深まることでしょう。
先人たちのマル秘エピソードに笑い、そして学べ!