DF紹介
【写真:Getty Images】
ガリー・ネヴィル(元イングランド代表)
生年月日:1975年2月18日
在籍期間:94年夏~11年冬
クラブ通算成績:602試合7得点48アシスト
代表通算成績:85試合0得点3アシスト
弟のフィル・ネヴィルと共に、1990年代から2000年代にかけてのマンチェスター・ユナイテッドを支えたのが、クラブ生え抜きのガリー・ネヴィルだ。キャリアの晩年はケガに苦しんだが、愛する心のクラブに忠誠を誓い続け、10度のプレミアリーグ優勝、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝などに貢献した。
クラブ歴代の選手の中で最もパフォーマンスが安定した選手として評価されており、長きに渡って右SBの不動のレギュラーとしてプレーした。ロイ・キーンが退団して以降は主将に就任。ガリー・ネヴィルはユナイテッドの主将として優勝トロフィーを掲げることが幼少期からの夢であり、その夢は2006/07シーズンにプレミアリーグを優勝したことで実現した。公式戦通算602試合出場はクラブ歴代5位の記録である。
現役引退後は解説業の傍ら、ポール・スコールズやライアン・ギグス、デイビッド・ベッカムらと共に、現在フットボール・リーグ2(イングランド4部)に所属するサルフォードの共同オーナーを務めている。
リオ・ファーディナンド(元イングランド代表)
生年月日:1978年11月7日
在籍期間:02年夏~14年夏
クラブ通算成績:455試合8得点9アシスト
代表通算成績:81試合3得点2アシスト
マンチェスター・ユナイテッドの21世紀最高のCBと言えばリオ・ファーディナンドだろう。02年夏に当時のプレミアリーグ最高額の3000万ポンド(45億円)の移籍金で加入したファーディナンドは、6度のプレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、アレックス・ファーガソン監督の下で多くのタイトル獲得に貢献した。
06年冬に加入したネマニャ・ヴィディッチとは鉄壁のコンビを築き、2006/07シーズンからはプレミアリーグ3連覇を達成。その間、3年連続で共にPFAベストイレブンに選出された。2010年以降は慢性的なケガに苦しんだが、ファーガソン政権最終年となった2012/13シーズンは再びベストイレブンに選出される活躍を披露し、クラブに20回目のプレミアリーグのタイトルをもたらした。
2013/14シーズン限りでユナイテッドを退団し、翌年に現役引退を発表した。現在は英『BTスポーツ』で解説者を務めている。
ネマニャ・ヴィディッチ(元セルビア代表)
生年月日:1981年10月21日
在籍期間:06年冬~14年夏
クラブ通算成績:300試合21得点5アシスト
代表通算成績:78試合6得点3アシスト
リオ・ファーディナンドとのCBコンビで鉄壁を誇っていたのがネマニャ・ヴィディッチだ。06年冬にスパルタク・モスクワから加入するとすぐにレギュラーに定着。ヴィディッチが加入した当時、マンチェスター・ユナイテッドはロンドン勢の台頭もあり3季プレミアリーグのタイトルから遠ざかっていたが、加入2年目の2006/07シーズンからリーグ3連覇を達成した。
ガリー・ネヴィル退団以降は主将も務めたヴィディッチは、在籍8年半で5回のプレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など計15のタイトルを獲得。PFAベストイレブンも4度受賞するなど、アレックス・ファーガソン政権後半の躍進に大きく貢献した。
2013/14シーズン限りでユナイテッドを退団し、インテルへ移籍。ケガの影響で16年1月に契約解除という形で退団し、現役引退を発表した。
パトリス・エヴラ(元フランス代表)
生年月日:1981年5月15日
在籍期間:06年冬~14年夏
クラブ通算成績:379試合10得点40アシスト
代表通算成績:81試合0得点2アシスト
マンチェスター・ユナイテッドの21世紀の左SBと言えばパトリス・エヴラだろう。フランス人ながらセリエC(イタリア3部)でプロデビューという異色のキャリアを歩んでいるエヴラは、モナコでの活躍が評価され、ネマニャ・ヴィディッチと同じ06年冬にユナイテッドに加入した。
当時ユナイテッドには、ガブリエル・エインセやミカエル・シルベストルらが在籍していたが、彼らとのポジション争いを制し、不動の左SBに定着。在籍最終シーズンとなった2013/14シーズンまで絶対的な主力としてプレーし、5度のプレミアリーグ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献。入団と退団のタイミングがヴィディッチと全く同じで、計15のタイトルを獲得した。
ユナイテッド退団後はユベントス、マルセイユ、ウェストハムを渡り歩き、19年夏に現役引退を発表した。