【写真:Getty Images】
日本代表は12日、カタールワールドカップアジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。5大会連続6度目のワールドカップ出場を目指すオーストラリア代表は、2次予選から11連勝中。最終予選3試合で早くも2敗を喫した日本代表にとっては、勝ち点3が最低条件となる一戦だ。
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オーストラリア代表にはこれまで何度も苦しめられてきた。ティム・ケーヒル、ハリー・キューウェルといった欧州でも活躍したタレントをこれまでも輩出しており、現在のチームでも欧州で活躍する選手が何人もいる。
中でも注目を集めるのが、最終予選3試合すべてに先発しているアワー・メイビルだ。オーストラリア代表では珍しいアフリカにルーツを持つ選手で、南スーダンの戦火を逃れてケニアの難民キャンプで育った。その後、移住したオーストラリアでサッカー選手となると、身体能力を活かしたプレーで頭角を現した。
15年夏にはアデレード・ユナイテッドからデンマークのミッティランに移籍する。他クラブへの期限付き移籍を経て18年夏に復帰すると、昨季はUEFAチャンピオンズリーグで記念すべき初ゴールを決めた。グラハム・アーノルド監督の下ではオーストラリア代表にもコンスタントに招集され、すぐに主力に定着している。
浦和レッズでプレーするトーマス・デンは同じく南スーダンからオーストラリアへやってきた過去がある。メイビルとは幼馴染という間柄で、奇しくも同日に代表デビューを果たしている。その試合ではデンが起点となり、メイビルが代表初ゴールを決めている。
最終予選初戦の中国代表戦に先発したメイビルは、貴重な先制ゴールを奪った。7日のオマーン代表戦でもゴールを決めている。卓越したスピードをはじめとする身体能力は大きな武器で、日本代表にとっても要注意の存在となるだろう。
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