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【写真:Getty Images】
遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
生年月日:1993年2月9日
日本代表通算成績:31試合2得点
昨季、ブンデスリーガ初挑戦ながらデュエル勝利数1位となった遠藤航はドイツ中に ”デュエルモンスター” としてその名を轟かせた。そして今季、シュトゥットガルトでキャプテンを任された遠藤は、開幕戦から全試合にフル出場。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督からの信頼も厚いこのMFは、日本代表でも欠かせない存在となっている。
遠藤の特徴は何と言っても対人の強さだ。選手が密集する中盤で相手に囲まれようとこの男が負けることはほとんどない。相手のチャンスの芽を摘み、瞬時に攻撃に転じられるこの男は攻守で日本代表に貢献。中盤の要となっている。
タフな試合となったサウジアラビア代表戦では試合序盤から存在感を示したが、時間が経つに連れて徐々に存在感が薄れていった。代えの効かない存在なだけに、オーストラリア代表戦では攻守で日本代表を牽引する活躍を見せてほしい。
【写真:Getty Images】
田中碧(デュッセル・ドルフ/ドイツ)
生年月日:1998年9月10日
日本代表通算成績:2試合0得点
今夏、2.ブンデスリーガ(2部相当)に所属するフォルトゥナデュッセルドルフに買い取りオプション付きレンタルで移籍した田中碧は、東京五輪(東京オリンピック)でオーバーエイジ(OA)で参加した遠藤航とコンビを組みベスト4進出に貢献。攻守にわたりU-24日本代表を牽引する活躍を見せた。
A代表には遠藤航、柴崎岳、守田英正といった実力者が揃うが、田中の実力は決して劣っていない。冷静な状況判断と戦術眼で試合の流れをコントロールし、抜群のパスセンスで守備から攻撃のスイッチを入れることできるこの男は、A代表でも十分に通用する。
サウジアラビア代表戦に敗れた日本代表は、中盤で安定性を欠き、自分たちのパスミスから失点した。森保一監督の柴崎に対する信頼は厚いが、変化と安定が必要な現状では、田中にチャンスが来ると予想。アジア最終予選は初出場となるが、遠藤とは東京五輪でコンビを組んでいるため、連係面での不安はない。
【写真:Getty Images】
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
生年月日:1996年8月5日
日本代表通算成績:16試合4得点
昨季フランクフルトでリーグ戦32試合に出場し、リーグ3位となる12アシストを記録。惜しくもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権は逃したが、5位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。しかし、今季は開幕から6試合に出場するも未だ結果を出せず、3日に行われたバイエルン・ミュンヘン戦ではベンチに入ったが出場なしに終わった。
アジア2次予選以降、中盤からのスルーパスやペナルティーエリア深くに切り込んでのクロスなど、攻撃を牽引する活躍で日本代表に定着。しかし、オマーン代表戦と中国代表戦では何も出来ず、その実力は影を潜めた。
サウジアラビア代表戦では、ピッチ中央からのスルーパスで大迫勇也の決定機を演出したが、決定機に絡んだのはそのプレーのみ。昨季の様なチームを牽引する活躍は未だ見せられていない。最終予選に入ってから3試合で1得点と、日本代表はなかなか得点が決められていないだけに、オーストラリア代表戦では鎌田の躍動が必要となるだろう。