日本代表は日本時間7日に対戦したサウジアラビア代表に敗れ、カタールワールドカップ・アジア最終予選で早くも2敗目を喫した。東京五輪の決勝トーナメントから続く消化不良の先には、一体何が待ち受けているのだろうか。(文:ショーン・キャロル)
東京五輪から続く「内容の悪さ」
【写真:Getty Images】
木曜夜のサウジアラビア戦で日本代表が良い戦いをできなかったことは確かだが、相手も決して素晴らしかったというわけではない。別の機会に戦えば勝ち点を分け合う結果になっていたかもしれない。
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だが今のサムライブルーが抱える問題は、結果がなかなかついてこないことだけではない。それに加えて、最後に良い戦いを見せたのがいつだったか思い出せないほどの内容の悪さにある。
森保一監督の下で東京五輪(東京オリンピック)を戦ったメンバーの多くが現在のA代表にも加わっていることを考えれば、東京五輪も一連の流れに含めて構わないだろう。その五輪の決勝トーナメントから現在に至るまでの6試合は、まるでひとつの長く退屈な戦いのようだ。日本代表は最終的に勝利を手にすると感じさせることがないまま、ただただ試合を戦い続けている。
実際に結果も出ておらず、その6試合のうち4試合(スペイン戦、メキシコ戦、オマーン戦、サウジアラビア戦)が敗戦。1試合(ニュージーランド戦)はPK戦の末に勝利を収め、もう1試合は酷いチームだった中国と無駄に接戦を演じた末の勝利だった。
ハーフタイム前にノックアウトされたメキシコとの3位決定戦を別とすれば、どの試合でも日本代表はそれなりに安定したプロフェッショナルらしい戦いぶりを見せてきた。メンバーの大半は海外でプレーしているか、酒井宏樹や長友佑都のように長年海外でプレーして日本に戻ったばかりである。選手たちが力のある相手と難しい空気の中で戦うことに慣れている姿も見て取れた。