1895年に創設されたレアル・マドリードは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を史上最多の13回優勝している名実ともに世界最強のクラブだ。21世紀になってからは、ビセンテ・デル・ボスケ監督の下で銀河系軍団を結成。デイビッド・ベッカム、ラウール・ゴンザレスらを擁し、リーガ・エスパニョーラを2度、さらにCLを制覇している。さらに2013年にはクラブのレジェンド、ジネディーヌ・ジダン監督の下で前人未到のCL3連覇を達成した。そんなレアル・マドリードにはこれまで多くのスター選手が在籍してきたが、今回は21世紀に同クラブに所属した11人をピックアップ。歴史に名を刻んだメンバーを紹介していく。(選手の成績は2021年10月8日現在)
GK紹介
【写真:Getty Images】
イケル・カシージャス(元スペイン代表)
生年月日:1981年5月20日
在籍期間:99年夏~15年夏
クラブ通算成績:725試合751失点264無失点
代表通算成績:168試合93失点102無失点
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レアル・マドリード21世紀最高の守護神といえば、”聖イケル” イケル・カシージャスをおいて他にいない。18歳でトップチームに昇格するとすぐにスタメンに定着し、歴代2位となる公式戦725試合に出場。16年に渡り、エル・ブランコのゴールマウスに君臨した。レアル・マドリードで19個のタイトルを獲得し、スペイン代表でもユーロ(欧州選手権)2連覇、2010 FIFAワールドカップ優勝。クラブと代表の両方で頂点に昇り詰めたレジェンドだ。
185cmと他のGKに比べると小柄だが、驚異的な反射神経で至近距離からのシュートに絶対的な強さを見せた。さらに、絶妙なタイミングでの飛び出しや瞬時の判断力に長け、絶体絶命とも思われる1対1を幾度もセーブ。その圧倒的な活躍で、5度の世界最優秀GKに輝いた。しかし12/13シーズンの長期離脱を機にリーグ戦出場は軽減。2015年に故郷を離れ、FCポルトに移籍した。移籍後は再び欧州の舞台で活躍したものの、2019年に心臓発作を発症。治療後は復帰を果たしたが、2020年8月に引退を表明した。