【写真提供:JFA】
現地7日にカタールワールドカップのアジア最終予選が行われ、日本代表はサウジアラビア代表に0-1で敗れた。
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森保一監督のチーム作りは、そもそも日本代表がワールドカップのベスト8以上に進出することを目指して始まった。しかし、今やワールドカップに出場することすら厳しいと言わざるをえない状況になっている。
アジア最終予選の開幕から3試合で1勝2敗、奪ったゴールはわずかに1つと苦しい戦いが続く。前回大会も最終予選の初戦を落としたが、3試合で勝ち点3というのは緊急事態だ。
それでも森保監督は「ベースの部分では方向性は間違っていないと思います」と、チーム作りの過程に自信を持っているようだった。そして「これまでも変えなければいけないような状況では、少しずつ修正を加えながら目標に向かっていこうということでやっています」と続けた。
「常に進化するために修正するところがあると思いますし、また今日の試合やこれまでの戦いを振り返って、より強固なベースを作れるように、我々にとって結果につながるようなことを考えていきたいと思います。描いてきている目標に向かっていくサッカーについては、間違っていないと思っています」
今年8月までは東京五輪に出場したU-24日本代表の監督も兼任し、「1チーム2カテゴリー」を掲げてA代表とU-24代表を同じコンセプトのもとで強化する方針で進んできた。その結果、東京五輪世代の選手たちもA代表の大枠に入り、日本代表の戦力としてスムーズにチームに融合できるようにはなっている。
森保監督は「自分のサッカー観にプラスして、日本のサッカー発展のためになることを選手に表現してもらおうと思って考えながら、日々仕事をさせていただいています」というが、このままワールドカップ出場権を逃すようなことがあれば未来の日本サッカーにとってプラスな要素は残らない。
「諦めず努力を続けていけば、残り7戦終えた後には我々がワールドカップ出場権をつかみ取っているんだという強い気持ちで前進していこうと。ここで引きずって下を向くのではなくて、顔を上げて次のオーストラリア戦に全力を尽くすということ、最善の準備をしてていこうと、選手たちには話しました」
カタールワールドカップ出場権獲得に向けたアジア最終予選は残り7試合。目標を達成するためには、もう1つも落とせない。
12日にはオーストラリア代表との大一番が控えている。ここから先の戦いで森保監督がチームへのアプローチをどう変えていくか、あるいは変えずにこれまでと同じやり方を続けていくか。試合結果とともに、垣間見えてくる強化のプロセスも厳しく評価していく必要があるだろう。
(取材・文:舩木渉)
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