気になる2列目の人選は…
ボランチは遠藤航、守田英正、田中碧、柴崎岳がいるなど層が厚いが、ここでは遠藤と守田のコンビを推したい。彼らは共に守備強度が高く最終ライン前にフィルターを築くことができるが、繋ぎの部分でも非凡な存在感を放つ。これまでのパフォーマンスを見る限り、ここが大きな穴になる可能性は低そうだ。
所属するマジョルカで負傷した久保建英、そしてこの試合は出場停止となる伊東純也らが不在の2列目には浅野拓磨、鎌田大地、南野拓実を推薦したい。
サウジアラビア代表は日本代表相手にドン引きすることなく、丁寧にボールを繋ぎながら点を奪いに来ることが想定される。森保ジャパンは耐える時間もそれなりにあると思われるが、その分相手の背後のスペースは狙いやすくなるはず。右サイドの浅野に持ち前のスピードを活かしてもらい、そこを狙わせるのは一つ崩しの手段として有効だろう。
やや不調なのは気がかりだが、ボールキープ力があり周囲の活かし方も上手い鎌田はやはりトップ下に置いておきたい存在。そして南野はリバプールでほぼ試合に絡めていないが、オフ・ザ・ボールの動きやシュートの上手さは非凡なものがある。彼の特徴を活かし、右サイドから崩し、左サイドでフィニッシュするという形も作り出せるはずだ。
そしてワントップにはオナイウ阿道を推す。先述した通りサウジアラビア代表の背後のエリアは狙い目になるはずなので、パワーがあるだけでなく大迫勇也よりも機動力に優れる同選手を起用することが好ましいだろう。古橋亨梧も面白い存在だが、負傷明けということもあり、ここはフランスで好調を維持するFWに期待したいところだ。
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