MF紹介
【写真:Getty Images】
クロード・マケレレ(元フランス代表)
生年月日:1972年2月18日
在籍期間:03年夏~08年夏
クラブ通算成績:217試合2得点5アシスト
代表通算成績:73試合0得点3アシスト
抜群のカバーリングエリアの広さで中盤の守備を支えていたのがクロード・マケレレだ。00年から所属していたレアル・マドリードでは、2度のラ・リーガ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など数々のタイトルを獲得。しかし、給与面でフロレンティーノ・ペレス会長と揉めて、03年夏にチェルシーに加入した。
監督のジョゼ・モウリーニョをはじめ、ペトル・チェフやリカルド・カルバーリョが加入した2004/05シーズンは、プレミアリーグで36試合に出場。失点をわずか15に抑え、チームの半世紀ぶりのリーグタイトル獲得に大きく貢献した。続く2005/06シーズンもプレミアリーグを制し、クラブ史上初のリーグ2連覇を達成した。
「1人で2人分のスペースを守る」と言われた守備範囲の広さで、黒子としてチームを支えたマケレレ。現役引退後はベルギーのオイペンなどで監督を務めていたが、19年夏にユースのテクニカルメンターとしてチェルシーに復帰した。現在はU-18チームでコーチを務めている。
マイケル・エッシェン(元ガーナ代表)
生年月日:1982年12月3日
在籍期間:05年夏~14年冬
クラブ通算成績:258試合25得点18アシスト
代表通算成績:58試合9得点4アシスト
ガーナ人史上最高の選手と評価されるマイケル・エッシェン。03年夏から所属していたリヨンでリーグ・アン最優秀選手賞を受賞するなど評価を高め、05年夏に当時では破格の3800万ユーロ(約50億円)の移籍金でチェルシーに加入した。
抜群の身体能力を活かしたプレーでジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を掴むと、加入初年度にプレミアリーグ優勝を経験。2008/09シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグ、バルセロナ戦ではチームのシーズン最優秀ゴールに輝く強烈なダイレクトボレーシュートを決めた。
12年夏に恩師モウリーニョ率いるレアル・マドリードへレンタル移籍し、翌年に一緒にチェルシーに復帰するも、出場機会を得ることは出来なかった。その後、ギリシャ、インドネシア、アゼルバイジャンでのプレーを経て20年に現役を引退。現在はデンマークのノアシェランでアシスタント・コーチを務めている。
フランク・ランパード(元イングランド代表)
生年月日:1978年6月20日
在籍期間:01年夏~14年夏
クラブ通算成績:648試合211得点150アシスト
代表通算成績:106試合29得点6アシスト
中盤の選手ながら、クラブ史上最多得点記録となる211ゴールを決めている、言わずとしれたレジェンドだ。下部組織から所属していたウェストハムで頭角を現し、99年には21歳の若さでイングランド代表に選出。01年夏にチェルシーに移籍する。
MF離れの得点力の持ち主で、2003/04シーズンからは10シーズン連続でプレミアリーグ2桁ゴールを記録している。チェルシーが半世紀ぶりにリーグ優勝を成し遂げた2005年には、バロンドールの投票でロナウジーニョに次ぐ2位の投票数を獲得した。自身3度目のプレミアリーグ優勝となった2009/10シーズンは22ゴールを決め、クラブの年間最優秀選手賞にも輝いた。
3度のプレミアリーグ優勝やクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に中心メンバーとして貢献したランパード。現役引退後は2部のダービー・カウンティで指導者キャリアをスタートさせ、19年夏にチェルシーに監督として復帰した。補強禁止処分という厳しい環境の中で、若手選手を積極起用してCL出場圏内の4位に導いた。翌2020/21シーズン途中に成績不振により解任された。