明治安田生命J1リーグ第31節、川崎フロンターレ対FC東京が2日に行われ、1-0で川崎が勝利した。FC東京は今季の多摩川クラシコで連敗を喫したが、長友佑都は世界基準のプレーを見せている。35歳の日本代表DFはFC東京、そして日本代表に何をもたらすのだろうか。(取材・文:元川悦子)
満身創痍の川崎フロンターレに挑むFC東京
「今の川崎フロンターレにはチャンピオンチーム特有のオーラがある。残り10分、15分でひっくり返す力があるし、試合内容を度外視しても強い。(9月29日のヴィッセル)神戸戦の後半を見ても、スイッチが入ったら何もやらせない。ホントにリーグ1敗しかしていない強い相手だと思う。もう我々は持っている全ての力をぶつけるしかない」
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10月2日の敵地・等々力陸上競技場での多摩川クラシコに向け、FC東京の長谷川健太監督は強い決意と覚悟を口にしていた。昨季はこのスタジアムで行われたYBCルヴァンカップ準決勝で王者をねじ伏せ、タイトルを手にするところまで行ったが、今季のJ1では4月11日に味の素スタジアムで行われた第9節で2-4と完敗していた。
31戦終了時点で首位を独走する川崎に対し、FC東京は9位と大きく水を開けられている状況だっただけに、是が非でも一矢報いたかった。
2010年以来のライバル対決となる長友佑都も燃えに燃えていた。「首都・東京のクラブが常勝でないと盛り上がらない」と9月12日に古巣復帰会見でもコメント。東京のプライドを示すべくピッチに立った。
川崎の方はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16・蔚山現代戦後の壮絶6連戦のラスト。ACL敗戦ショック、帰国後の隔離がある中、約2週間で5試合を戦い抜くのは至難の業。鬼木達監督はメンバーを巧みに入れ替えながら勝ち続けていたものの、さすがに満身創痍なのは間違いなかった。