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リバプール21世紀ベストイレブン。ジェラード、オーウェン、キャラガー…レジェンドらと並んで入る現所属選手は?

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

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左からアンドリュー・ロバートソン、ジェイミー・キャラガー、フィルジル・ファン・ダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルド
【写真:Getty Images】



トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表)
生年月日:1998年10月7日
在籍期間:16年夏~
クラブ通算成績:185試合1得点47アシスト
代表通算成績:14試合1得点1アシスト

 6歳からリバプールの下部組織に在籍していたアレクサンダー=アーノルドは2016/17シーズンにトップチームデビュー。以降、ワールドクラスの精度を誇るロングキックやクロスを武器にレギュラーに定着している。リバプールには長らく貢献度の高い絶対的な右SBがいなかったが、アレクサンダー=アーノルドの台頭はチームに多くのタイトルをもたらした。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を優勝した2018/19シーズンとプレミアリーグを優勝した2019/20シーズンの大活躍は記憶に新しいだろう。2018/19シーズンのCL準決勝2nd レグ、バルセロナ戦では、2戦合計スコアが3-3で迎えた後半79分にアレクサンダー=アーノルドが大仕事をやってのける。守備陣形が整っていないバルセロナの隙をついて、CKのクイックリスタートからディボック・オリギの決勝ゴールをアシスト。大会を通じて4アシストを記録し、2004/05シーズン以来のCL優勝の立役者の1人となった

続く2019/20シーズンはプレミアリーグでDFのシーズン最多アシストを更新する13アシストを記録。アレクサンダー=アーノルドの活躍もあり、チームは30年ぶりとなる国内リーグ優勝という歴史的な快挙を成し遂げた。まだ22歳と若いということもあり、間違いなく今後のリバプールを背負っていく選手になるだろう。
 
ジェイミー・キャラガー(元イングランド代表)
生年月日:1978年1月28日
在籍期間:96年夏~13年夏
クラブ通算成績:737試合4得点18アシスト
代表通算成績:38試合0得点1アシスト

 自身の17年間のプロキャリアの全てをリバプールに捧げた、言わずと知れたレジェンドだ。リバプールの下部組織出身で1996/97シーズンにトップチームデビュー。2000/01シーズンは主に右SBのレギュラーとしてUEFAカップ、FAカップ、リーグカップのカップトレブル(三冠)達成に大きく貢献した。

ラファエル・ベニテスが率いていた2004/05シーズンからCBでの出場機会を増やし、同シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では決勝まで全試合に先発出場。後に「イスタンブールの奇跡」と呼ばれる大逆転でのCL制覇の立役者の1人となった。また、2005/06シーズンはプレミアリーグの年間ベストイレブンにも選出されている。

 2012/13シーズン限りで現役を退くことを発表した。現役ラストマッチとなったプレミアリーグ最終節QPR戦ではホーム、アンフィールドでキャプテンマークを巻き先発出場。サポーターたちは87分の交代時にスタンディング・オベーションで彼を送り出した。17年間に渡ってリバプールで積み上げた通算試合出場数は737試合。これは837試合に出場したイアン・キャラハンに次ぐ歴代2位の出場試合数で、プレミアリーグ通算508試合出場はリバプール史上最多の出場試合数である。

フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
生年月日:1991年7月8日
在籍期間:18年冬~
クラブ通算成績:137試合13得点7アシスト
代表通算成績:40試合4得点1アシスト

 
 ファン・ダイクの加入以降、不安定だったリバプールの守備は大きく改善された。フローニンゲンでプロキャリアをスタートさせ、13年夏に加入したセルティックではリーグ2連覇に大きく貢献。15年夏に加入したサウサンプトンでは2年半に渡って主力選手としてプレーした。

 18年冬にクラブ史上最高額となる7500万ポンド(約112億円)の移籍金でリバプールに加入し、すぐに絶対的な主力に定着。その影響力は2017/18シーズンの前半戦と後半戦の平均失点を見れば一目瞭然だ。加入以前のリーグでの1試合の平均失点が約1.2点だったのに対し、加入以降は0.7点と大幅に減少。それまであと一歩で届かなかったタイトルにも届くようになり、2018/19シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝、2019/20シーズンはプレミアリーグ優勝を成し遂げた。

 2018/19シーズンは公式戦50試合で1度もドリブルで相手に抜かれないという驚異的なスタッツを残し、DFながらプレミアリーグの年間最優秀選手賞やUEFA欧州年間最優秀選手賞など様々な個人タイトルを獲得。2020/21シーズンは第4節エバートン戦で右膝の前十字靭帯を断裂し、シーズンの残りを全休する大怪我を負ったが、懸命なリハビリに励み、2021/22シーズンは開幕から戦列に復帰している。

アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表)
生年月日:1994年3月11日
在籍期間:17年夏~
クラブ通算成績:183試合5得点38アシスト
代表通算成績:51試合3得点2アシスト

 
 2008年夏のヨン・アルネ・リーセ退団以降、リバプールには絶対的な左SBがいなかったが、2017/18シーズン以降はロバートソンが定着している。セルティックの下部組織出身だが、15歳のときに体が小さいという理由で放出。スコットランドの下部リーグに所属していたクイーンズ・パークでデビューし、ダンディー・ユナイテッドを経て14年夏加入したハル・シティで結果を残した。

 ハルが2部に降格したこともあり、17年夏にリバプールに加入。加入当初はアルベルト・モレノの控えだったが、モレノが負傷した中盤戦以降は絶対的なレギュラーに定着した。2018/19シーズンからはプレミアリーグで2季連続2桁アシストを記録するなど攻守に躍動し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝とプレミアリーグ優勝に大きく貢献。長らくタイトルから遠ざかっていたリバプールに栄冠をもたらした。

 豊富な運動量と高いクロス精度で攻守に貢献するロバートソン。ファン・ダイクやジョエル・マティプ、ジョー・ゴメスなど守備陣にケガ人が相次いだ2020/21シーズンもDFで唯一、全試合で先発出場を果たすなど負傷離脱の少なさも彼の特徴だ。

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