窮地に追い込まれるマンUを救ったのは…
その後、マンUは60分にブルーノ・フェルナンデスのFKから、アレックス・テレスが左足のダイレクトを一閃して同点に追い付いたが、なかなかチームとしてビジャレアルを崩すことができない。
スールシャール監督は、75分にジェイドン・サンチョに代えてネマニャ・マティッチ、ポール・ポグバに代えてエディソン・カバーニを投入し、ロナウドを左サイドにずらしてカバーニをワントップに置く。だが、近年のロナウドが主にボックス内で決定力を発揮してきたことを踏まえれば、36歳のポルトガル代表FWをサイドに置くことからは、相手に対する優位性を活かした攻撃という意味では、その意図が見えにくいところがあった。
もちろんロナウドは比較的自由に動き、カバーニと2トップ気味のポジションを取ることがあれば、85分頃にはカバーニとポジションを入れ替わってワントップに戻っている。しかし、試合の終盤にはチーム自体がビジャレアルにボールを回され、86分に決定機を作られると、マンUはボールを奪っても効果的なカウンターを仕掛けることができない。
1-1のままアディショナルタイムも4分が過ぎ、窮地に追い込まれる“赤い悪魔”。この絶体絶命の状況を打破したのは、やはりと言うべきか、新加入のCR7だった。
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