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放置され続けたマンチェスター・ユナイテッドの問題とは? “依存”か“信頼”か、C・ロナウドは超人だが…【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節、マンチェスター・ユナイテッド対ビジャレアルが現地時間29日に行われ、2-1でユナイテッドが勝利を収めた。クリスティアーノ・ロナウドが試合終了間際に劇的なゴールを決めたが、90分を通して見るとビジャレアルに苦しめられている。失点シーンは、ユナイテッドが抱える問題の縮図とも言えるかもしれない。(文:本田千尋)

狙われたマンUの穴

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【写真:Getty Images】

 ロナウドが全てをぶち壊した。

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 現地時間9月29日に行われたチャンピオンズリーグ、グループFの第2戦。最終ラインのレギュラー格3人、ルーク・ショー、ハリー・マグワイア、アーロン・ワン=ビサカを欠いたマンチェスター・ユナイテッドは、53分、ビジャレアルに先制を許す。公式戦2連敗中“の赤い悪魔”にとって、嫌な流れだった。

 悠々とパスを繋がれて右サイドを崩されて、アルノー・ダンジュマがゴール前に入れたボールを、パコ・アルカセルに決められてしまう。ウナイ・エメリ監督率いるチームは、ディオゴ・ダロトに対するダンジュマの優位性を活かして攻撃を仕掛けてきた。

 出場停止のワン=ビサカに代わって右SBに入ったダロトは、前半から、この対面するポルトガル代表アタッカーのスピードに苦慮していた。“夢の劇場”に乗り込んできた“イエロー・サブマリン”は、その愛称のごとく[4-4-2]もしくは[5-3-2]のブロックで自陣に引いて潜る。

 ボールを奪えばダロトが構えるマンUの右サイドに展開。ダンジュマ自身が仕掛けてシュートを放つことがあれば、一方ではゴール前のアルカセルに合わせてマンUのゴールを脅す。この形で決定機を作られた10分と17分の場面は、GKダビド・デ・ヘアのファインセーブで事なきを得たが、前半のうちから失点していてもおかしくなかった。

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