チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグB組第2節、ミラン対アトレティコ・マドリードが現地時間28日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利している。連敗スタートを避けたかったミランはこれ以上ないほど素晴らしい試合への入りを見せたが、まさかの逆転負け。一体なぜ。(文:小澤祐作)
完璧な立ち上がり
ミランサポーターに残ったのは「悔しさ」。これだけだろう。結果的に昨季スペイン王者に対し1-2で敗れる格好にはなったが、勝ち点3を奪っていてもまったく不思議ではなかった。
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今季チャンピオンズリーグ(CL)の初陣となったリバプール戦を2-3で落とし、連敗スタートだけは避けたかったミランは、素晴らしい試合への入りを見せた。攻守の切り替えが凄まじく速く、立ち上がりはほぼ敵陣でプレー。アトレティコはそのテンションに全くついていけず、良いところなしだった。
とくに新10番ブラヒム・ディアスが輝きを放っていた。相手ボランチの脇へタイミングよく下がってパスを引き出し、巧みなドリブルで確実にボールを前進させる。堅守が自慢のアトレティコだが、ノリに乗るこの10番を捕まえきることがなかなかできなかった。
そのペースを崩さぬまま、ミランは先制に成功する。20分。ペナルティーエリア内でラファエル・レオンにパスが渡ると、同選手は右足を振り抜く。力強いグラウンダーのシュートはゴール左隅へと突き刺さった。
先制の場面ではB・ディアスのプレーが効いた。ボックス内でボールを持つと、巧みなコントロールで確実にキープ。相手DFを複数人引き寄せたことで、最後はレオンをフリーにすることが可能となったのだ。
リードしたことでスタジアムのボルテージもより一層高まり、ミランの勢いは今季最高潮とも言えるほどのものがあった。アトレティコは相変わらず良いところなしで、このままいけばミランの勝利はほぼ確実だった。
しかし、わずか1つのプレーで、その内容がガラリと変わってしまった。