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PSGでメッシを輝かせる新たな相棒。それはネイマールでもムバッペでもなく…勝利をもたらしたのは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

3トップを残して7人で守る方法



「非常に良かったシティに対して、ゴール前で守らざるを得なかった」

 マウリシオ・ポチェッティーノ監督は試合をそう振り返ったが、ハーフタイムに微修正を施している。自陣に押し込まれた際に、ネイマールをトップ下に配置。アンカーの位置でボールを各所に配球するロドリをおさえることで、シティの攻撃を停滞させようとした。

 データサイト『WhoScored.com』によれば、ロドリのパス数は前半が47回だったが、後半は31回まで減少。それに加えて、PSGのカウンターの威力も増した。ネイマールとメッシが低い位置まで下がっていた前半はボールを奪っても、カウンタープレスに苦しんでいた。しかし、後半は3トップが高い位置に残ることでロングカウンターを繰り出せるようになった。

 PSGはピンチを幾度となく迎えたが、ドンナルンマの奮闘もあってこれを凌ぐ。そして、ボールを奪えば、3人が広大なスペースを活かしたカウンターにつなげた。

 そして、74分、カウンターのチャンスでメッシがドリブルで切り込む。一旦、ムバッペに預けてリターンを受けると、ミドルレンジから左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。待望の移籍後初ゴールは、黄金の左足から生まれた。

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