相模原、浮上のきっかけ
その高木監督もスロースタートを切り、就任から3試合は無得点での連敗を喫したものの、相模原のパフォーマンスと結果はそこから徐々に上向き始める。高木監督の就任15試合目となる大宮戦を迎えた時点では直近3試合を無敗かつ無失点に抑え、10試合でわずか2敗しかしていないという状況だった。
その浮上の鍵となったのは、レンタル市場で賢い補強を実行できたことにある。若さと才能にあふれボール扱いに優れる成岡輝瑠(19歳/清水エスパルス)、木村誠二(20歳/FC東京)、松橋優安(19歳/東京ヴェルディ)、兒玉澪王斗(19歳/サガン鳥栖)、藤原優大(19歳、浦和レッズ)といった選手たちがチームに活力とハングリーさをもたらした。最近10試合で5得点と復調した藤本淳吾(37歳)の経験や得点力とうまく補完し合っている。
対照的に、大宮にはこういったフレッシュさはない。
【次ページ】大宮の現在地。J1復帰への道のりは…