プレミアリーグ開幕からの絶不調で批判の対象となっていたアーセナルのミケル・アルテタ監督だが、チームの浮上に合わせて評価も変化しつつあるようだ。元アーセナルのDFガエル・クリシは、アルテタ監督が「ネクスト・ヴェンゲル」になれるとも主張している。

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　今季アーセナルはリーグ開幕から無得点での3連敗を喫して最下位に沈むという最悪のスタート。だがそこから下位争いの直接対決に2連勝を収めて復調の兆しを見せると、26日には宿敵トッテナムとのダービーマッチにも3-1の勝利を収めて3勝3敗と五分の星にまで戻した。

　3連敗の時点では英国ブックメーカーで「次に解任される監督」筆頭候補と予想されていたアルテタ監督だが、その状況も変化してきた。現在では6戦全敗で最下位に沈むノリッジ・シティのダニエル・ファルケ監督や、未勝利ニューカッスルのスティーブ・ブルース監督、そしてダービーに敗れて3連敗となったトッテナムのヌーノ・エスピリト・サント監督らの方がアルテタ監督よりも解任に近くなったと予想されているようだ。

　現在スイスでプレーするアーセナルOBのクリシは、アルテタ監督が長期的にさらなる成功を収められるという展望を英『BBC』に語った。自身の在籍時の監督でもあったアーセン・ヴェンゲル氏に続くことができると予想している。

「アルテタは知識が豊富で、ペップ（・グアルディオラ）から学んだ経歴もある。長期的には次のアーセン・ヴェンゲルになることができると本当に信じている。まだ若いし、時間を与えられれば（批判している）人々が間違っていることを証明できるはずだ」とクリシは語った。

　ヴェンゲル氏は約22年間にわたってアーセナルを率い、伝説のプレミアリーグ無敗優勝も含めた多くのタイトルをもたらして黄金時代を築いた。同氏の退任以降は上位争いから遠ざかっているアーセナルだが、アルテタ監督の下で復活を遂げられるだろうか。

【了】