MF紹介
【写真:Getty Images】
ロドリ(スペイン代表/背番号16)
生年月日:1996年6月22日(25歳)
昨季、プレミアリーグで最多のパス成功数を記録したのがロドリだ。データサイト「SofaScored」によると2542本のパスを成功しており、その成功率も91.3%と非常に高いスタッツを残している。4-3-3のシステムだとアンカーでプレーする選手の守備への負担が大きくなるが、予め準備をしているからこその絶妙なポジショニングでフィルターとしても機能している。191cmと大柄でフィジカルバトルにも強い。
ロドリのポジショニングの良さは守備時だけでない。ボール保持時に常に気の利いた位置でボールを受けて展開することも得意だ。パスの精度が高い上に視野も広いため、ボールを不用意に失う場面はほとんど見られない。また、ミドルレンジのシュートも得意としており、今季の第3節アーセナル戦ではゴール右下にカーブの掛かった見事なシュートを決めている。
ケビン・デ・ブライネ(ベルギー代表/背番号17)
生年月日:1991年6月28日(30歳)
世界トップクラスのチャンスメイカーは、稼働率こそ高くはないが、その存在感は絶大だ。チェルシーでは結果を残すことはできなかったが、ヴォルフスブルクを経て15年夏にマンチェスター・シティに加入してからはゴールとアシストを量産。プレミアリーグ年間最優秀選手賞を受賞した2019/20シーズンは、シーズンリーグ史上最多アシスト記録に並ぶ20アシストを記録した。
そのキックの精度と威力は「異次元」なレベルに達しつつある。相手DFとGKの間を通す高速アーリークロスの精度は天下一品だ。昨季は負傷の影響でプレミアリーグでは25試合の出場に留まったが、データサイト「WhoScored」によると1試合平均のキーパス数は欧州5大リーグで最多の3.2回を記録。今季も開幕から負傷離脱を余儀なくされていたが、第6節チェルシー戦でリーグ戦のスタメンに復帰。デ・ブライネがシーズンを通して稼働できれば、シティには自ずとタイトルがついてくるだろう。それだけのクオリティの持ち主だ。
イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1990年10月24日(30歳)
チームに絶対的なストライカーが不在だった昨季、イルカイ・ギュンドアンが点取り屋として覚醒した。昨季シティはシーズン中盤にプレミアリーグで15連勝を達成するが、その間にギュンドアンは10ゴールを記録。シティの優勝を決定づけたこの大型連勝の立役者はギュンドアンだったと言っても過言ではないだろう。
ストライカーが不在だったことが得点量産の最大の要因かもしれないが、サイドからのクロスに合わせる動きはストライカー顔負けの上手さで、得点への嗅覚は抜群だ。ゴールを決める場面以外でもバランサーとして攻守の両局面でチームに貢献できる上に負傷離脱も少ないため、シーズンを通じて戦力にカウントできる貴重な選手だ