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マンチェスター・シティ最新スタメン全選手紹介&フォーメーション。“世界最高額”のクラブにふさわしいスカッド、ストライカー不足を補うのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

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【写真:Getty Images】



カイル・ウォーカー(イングランド代表/背番号2)
生年月日:1990年5月28日(31歳)

圧倒的なフィジカルとスピードが武器のカイル・ウォーカーも31歳となりベテランの域に差し掛かっている。だが、その身体能力は全く落ちておらず、トレント・アレクサンダー=アーノルドやキーラン・トリッピアーなどレベルの高い右SBが多くいるイングランド代表でレギュラーを掴んでいることがその実力を表している。

 マンチェスター・シティは相手陣内にボールを押し込んでプレーすることが多いが、それは同時に背後に広大なスペースがあることを意味する。このような場面でボールを相手に奪われると一気に決定機を作られてしまうのだが、抜群のスピードで相手FWに追いつくことができるウォーカーはこのピンチを火消しすることが可能だ。ビルドアップはあまり得意ではないが、リスクヘッジの面での貢献度が高いためペップの信頼を掴み続けている。

ルベン・ディアス(ポルトガル代表/背番号3)
生年月日:1997年5月14日(24歳)

 ヴァンサン・コンパニが退団して以降、リーダーシップのあるCBが不在だったマンチェスター・シティだが、20年夏にベンフィカからルベン・ディアスを獲得したことでこの問題は解決された。デビュー戦から即フィットし、復活したジョン・ストーンズと安定したパフォーマンスを披露。昨季中盤にはプレミアリーグで6試合連続のクリーンシートを記録するなど、マンチェスター・シティの2シーズンぶりのリーグ優勝の立役者の1人となった。

 加入1年目からチームに欠かせない選手となっているルベン・ディアス。ペップも「彼は良いプレーをするただの選手ではなく、他の選手にも良いプレーをさせる男でもある。彼は外せない選手だ」と、そのリーダーシップを高く評価。プレミアリーグのFWに負けない身体能力と高いビルドアップ能力も兼ね備えており、24歳にして世界トップクラスのCBと言っても過言ではないだろう。

アイメリク・ラポルテ(スペイン代表/背番号14)
生年月日:1994年5月27日(27歳)

昨季は絶対的なスタメンだったジョン・ストーンズが今季は開幕からケガの影響で出遅れており、代わりに多くの出場機会を得ているのがアイメリク・ラポルテだ。2019/20シーズンは膝の負傷による長期離脱、2020/21シーズンはディアスとストーンズの影に隠れる形となったが、ペップの信頼は変わらず厚い。年代別代表ではフランス代表を選択していたが、ディディエ・デシャン監督の構想外だったため、21年夏にユーロ(欧州選手権)に出場するために国籍をスペインに変更した。

 左足から出されるパスは正確で、前線に当てる縦パスと逆サイドのウイングに通すサイドチェンジの精度はチーム随一だ。また、得点感覚にも優れており、昨季のカラバオ・カップ決勝ではセットプレーからチームを優勝に導く先制点を決めている。今季は開幕からストーンズ不在の中で結果を残しており、再びシティのCBのポジション争いは激化している。

ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表/背番号27)
生年月日:1994年5月27日(27歳)

 加入1年目の2019/20シーズンはプレミアリーグに適応するのに苦しんだジョアン・カンセロだが、昨季は「カンセロロール」とも呼ばれる独自のプレースタイルでチームに完全にフィットした。偽SBとして内側にポジションを取らせて低い位置でビルドアップに参加するだけでなく、相手陣内に押し込んだ時にはファイナルサードで違いを作るタスクを担っていた。これはDF離れの攻撃的センスと技術があるカンセロだからできるプレーだろう。

 また、本職の右SBだけでなく左SBでもプレーできる器用さもカンセロの特徴だ。今季は開幕直後にバンジャマン・メンディが起訴され当面の間、出場停止処分を受けており、アレクサンドル・ジンチェンコも負傷離脱を余儀なくされている。その中でカンセロは左SBで高いパフォーマンスを披露しており、第6節チェルシー戦ではチームを勝利に導くガブリエウ・ジェズスのゴールをアシストした。

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