【写真:Getty Images】
ミランで初先発を飾った19歳のダニエル・マルディーニが起用に応え、見事にセリエAでの初ゴールを記録してみせた。かつてクラブの象徴的存在だった父親のパオロ・マルディーニ氏が34年前に決めた初ゴールも、高い攻撃意識と嗅覚が見事に発揮されたファインゴールだった。
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ダニエルは現地時間25日に行われたセリエA第6節スペツィア戦の48分、右サイドからのクロスに強烈なヘディングで合わせて先制ゴールを記録。19歳の若手選手が初ゴールで勝利に貢献したこと以上に、ミランで“親子3代”のゴールとなったことが大きな注目を集めている。
祖父の故チェーザレ・マルディーニ氏は1950年代から60年代にかけてミランでDFとして活躍し、指導者としてはミランやイタリア代表の監督も務めた。そしてダニエルの父パオロ・マルディーニ氏も、ミランの歴代最多出場記録を持つレジェンド中のレジェンドだ。
16歳でミランのトップチームにデビューしたパオロ氏がセリエA初ゴールを挙げたのは1987年1月4日のコモ戦。味方選手のヘディングシュートが相手GKに弾かれたところを至近距離から押し込んだゴールだったとはいえ、左サイドバックの選手がその位置にいたことは当時のサッカーでは驚異的だったと言えるかもしれない。
パオロ氏はサッカー史上最高の左サイドバックと評され、後にセンターバックとしても活躍。キャリアを通しての得点数がそれほど多いわけではないのはポジション的に当然ではあるが、2005年チャンピオンズリーグ決勝のリバプール戦では決勝最速ゴール(53秒)および決勝最年長ゴール(36歳333日)という現在まで破られていない記録も達成している。