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セリエA 3年前

ACミラン最新スタメン全選手紹介&フォーメーション。神様イブラヒモビッチが健在! レギュラーの座に君臨するのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

20210922_テオ・エルナンデス_Getty
【写真:Getty Images】



ダビデ・カラブリア(イタリア代表/背番号2)
生年月日:1996年12月6日(24歳)

 ミラン生え抜きのライトバックだ。一時はパフォーマンスレベルの低さから批判の的になりベンチを温める機会も珍しくなかったが、ステファノ・ピオーリ監督就任後にまるで別人かの如く覚醒。今や、チームの最終ラインには欠かせないピースの一つとなった。その活躍もあり、昨年冬には嬉しいイタリア代表も飾っているなど、24歳のDFはまさに上昇気流に乗っている。

 豊富な運動量を駆使した積極的な攻撃参加が持ち味で、サイドに張るだけでなく中央に入り自らフィニッシュに持ち込んでしまうことが少なくない。以前まではディフェンスが最大の課題と言われていたが、今では簡単に振り切られることが目立たなくなるなど、粘り強さが確実にアップ。24歳ながらトップチームにおける“最古参”であるこの男には今季も期待だ。

シモン・ケアー(デンマーク代表/背番号24)
生年月日:1989年3月26日(32歳)

 今夏のユーロ2020(欧州選手権)では突如ピッチに倒れ込んだクリスティアン・エリクセンの命を医療スタッフと共に冷静かつ迅速な対応で救出。リーダーとしての頼もしさを発揮し世界中から称賛を浴びた。その「頼もしさ」はミランでも変わらない。昨年途中にセビージャから加入すると瞬く間に最終ラインの要となり、以降チームを大きく牽引。昨季はリーグ戦2位フィニッシュの立役者となった。

 今年で32歳となりスピード不足は否めないものの、対人守備の強さは健在でカバーリングや読みの鋭さが目立つなどクレバーな対応もピカイチ。前線のターゲットへピタリと合わせられるなどロングフィードの質にも定評がある。フェネルバフチェ在籍時に現在のチームメイトであるズラタン・イブラヒモビッチとピッチ上でかなり揉めたことがあったが、もちろん遺恨はない。

フィカヨ・トモリ(イングランド代表/背番号23)
生年月日:1997年12月19日(23歳)

 2019年にイングランド代表デビューを飾っている若きセンターバックだ。今年の冬に下部組織時代から過ごしたチェルシーを離れミランへレンタル移籍すると、そのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮しすぐにレギュラーの座をゲット。そして今夏、2920万ユーロ(約35億円)での完全移籍を掴み取ることに成功している。スクデット獲得に向け、今季はフル稼働が求められることになりそうだ。

 身長185cm・体重78kgの体格から繰り出されるパワーで相手FWを封じ込めることが可能なのはもちろん、その見た目からは想像できないほど非凡なスピードも持っているため、簡単に背後を突かれることがないという特徴もある。また、足元の技術も水準以上とかなり万能だ。ちなみに本名はオルワフィカヨミ・オルワダミロラ・フィカヨ・トモリ。覚えるのには一苦労だ。

テオ・エルナンデス(フランス代表/背番号19)
生年月日:1997年10月6日(23歳)

 下部組織時代を過ごしたアトレティコ・マドリードや2017年に加入したレアル・マドリードで確固たる居場所を築くことはできなかった。それでも、2019年の夏に移籍したミランで覚醒。1年目にDFながらセリエAで11得点に関与する活躍を見せると、昨季はそれを上回り実に13得点に関わった。その輝きが評価され、今月には嬉しいフランス代表デビュー。まさに勢いに乗っている。

 爆発的なスピードとフィジカルを兼ね備えていて、それらを融合して繰り出すドリブルの破壊力は間違いなくセリエAトップレベル。そう簡単には止まらない。また、最後には精度の高いクロスやパンチ力のあるシュートでしっかりと決定的な仕事を果たせることもストロングポイントだ。一方で失点に繋がりかねない危険なボールロストや軽い守備が見られるのも事実。ここは改善が必要である。

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