9位:欧州2冠を達成したUEFA最優秀選手
【写真:Getty Images】
MF:ジョルジーニョ(イタリア代表/チェルシー)
生年月日:1991年12月20日(29歳)
市場価格4500万ユーロ(約54億円)
20/21リーグ戦成績:28試合7得点1アシスト
18年夏にナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリと共にチェルシーにやってきたジョルジーニョは、世界を代表する「パサー」へと成長を遂げた。20/21シーズンはチェルシーでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝、イタリア代表でユーロ(欧州選手権)優勝を成し遂げ、エメルソン(現リヨン)と共に同一シーズンに2つの欧州王者のタイトルを獲得。自身もUEFA最優秀選手賞に選出された。
正確無比な「パス」でボールを展開しつつ、味方選手に指示を出しながらゲームをコントロール姿は「司令塔」という表現がぴったりと当てはまる。21年1月にトーマス・トゥヘルが監督に就任して以降、チェルシーは3-4-2-1のシステムを採用しているが、相手が5レーンを埋めてこない場合は大外のWBの選手がフリーになるケースが多く、相手の背後を突く浮き球のパスでチャンスを演出するプレーが多く見られる。
フィジカルコンタクトが激しいプレミアリーグでプレーしながら負傷離脱をしないタフさもジョルジーニョの長所だ。「transfermarkt」によるとチェルシー加入後は1度も負傷しておらず、キャリアを通じても負傷により欠場した試合数はわずか3試合だ。常に計算ができるというのも、数々の監督の下で主力選手としてプレーできている理由だろう。
【次ページ】8位:まさかのアクシデントから復帰を目指す司令塔