アーセナルがチャンピオンズリーグ（CL）復帰を果たすためには、まだ3年程度の時間が必要になるのかもしれない。現役時代にアーセナルでプレーし、現在アカデミーダイレクターを務める元ドイツ代表DFのペア・メルテザッカー氏が見通しを示している。

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　数年前まではプレミアリーグで上位争いの常連であり、CLにも17シーズン連続で出場して毎年のように決勝トーナメントへ進んでいたアーセナル。だが過去4年間はCLではなくヨーロッパリーグに出場し、今季は26年ぶりに欧州の大会に全く出場しないシーズンとなってしまった。

　大きな転機となったのはやはり、22年間にわたってチームを率いていたアーセン・ヴェンゲル元監督の退任だ。2018年に同氏が退任して以来、チームは現在も「移行期間」にあるとメルテザッカー氏は語っている。ポッドキャスト『ザ・ビューティフル・ゲーム』でのコメントを複数の英紙が伝えた。

「アーセンが去って空いた穴を埋めるのは、2年や3年や4年でできることではないのは明らかだと思う」とメルテザッカー氏。「すぐにでもCLに戻りたいとは私も望んでいる。毎年タイトルに挑戦するクラブだと言いたいが、そんなことは現実ではない」と述べ、ミケル・アルテタ監督に対しては「時間を与えてほしいと思う」と忍耐を求めている。

　今季のチームがCL出場圏内のプレミアリーグ4位以内を狙えるかどうかについては「おそらくノーだと思う」と予想。CLへの復帰を果たすことができるとすれば「おそらく2、3年後」だと見通しを示した。

　今季プレミアリーグで開幕3連敗と最悪のスタートを切ったアーセナルは、そこから2連勝を収めてやや持ち直している。13位という現在の順位から浮上していくことができるだろうか。

【了】