ラ・リーガ第5節、バルセロナ対グラナダが現地時間20日に行われ、1-1のドローに終わっている。今季未勝利のグラナダに対しバルセロナは大苦戦。クロス攻撃に終始し、終盤にはDFジェラール・ピケらをFW起用している。(文:小澤祐作)
バルセロナの入りは最悪
バルセロナ対グラナダは非常に見応えのあるゲームだった…とはとても言えなかった。恐らく、この試合をチェックしたすべての人がそう思ったはずだ。
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多くの離脱者を抱えているバルセロナは若手主体のスタメンとなっていた。30歳を超えているのはセルヒオ・ブスケッツのみで、最終ラインは全員が25歳以下。先発11人の平均年齢は24.3歳となっていた。
今季開幕4試合で未勝利だったグラナダに対し勝ち点3を奪うことはバルセロナにとってもちろん必須条件だった。しかし、開始わずか2分でその雲行きは怪しくなっている。ホームチームはいきなりコーナーキックを与えると、その流れから最後はドミンゴス・ドゥアルテに先制点を献上。最悪の入りだった。
これでグラナダの戦い方はより明確になった。最前線ホルヘ・モリーナを含め全員が自陣へ戻り、ブロックを組んで我慢を続ける。つまりネガティブな言い方をすれば、攻撃を捨て、電光石火の一撃を残り時間で守り抜くという選択だった。
グラナダがより守備に重きを置いたことで、当然バルセロナはボール保持の時間を長く保つことができた。しかし、アウェイチームの中央は固く、必然的にゴールからは少し遠ざかるサイド攻撃の回数が増えることに。個で剥がしていたのもセルジーニョ・デストくらいで、ゴール前では各駅停車の横パスが散見。なかなか相手の隙を見出すことはできていなかった。
結局バルセロナは前半、支配率78%を記録しシュート8本を放つも無得点に終わっている。チャンスはほぼセットプレーからで、流れの中でしっかり崩せたシーンは一回あったかどうかというレベル。内容はお世辞にも良くなかった。
しかし、後半はその“中身”のクオリティーがさらに低下することになる。