DF紹介
【写真:Getty Images】
セサル・アスピリクエタ(スペイン代表/背番号28)
生年月日:1989年8月28日(32歳)
頼れる主将はチェルシーで在籍10年目を迎えた。プレミアリーグでプレーする身体能力抜群のドリブラー相手でも、読みの良さと高いカバーリング意識で対応する。今夏のユーロ(欧州選手権)では3年ぶりにスペイン代表に復帰し、主力として4試合に出場した。
1月末にトーマス・トゥヘル監督が就任して以降、チェルシーは3バックのシステムを採用している。前政権では同じ右SBのリース・ジェームズとの共存方法が限られていたが、アスピリクエタが右のCB、ジェームズが右のWBとしてプレーすることで共存できるようになった。やや雑だったジェームズの守備も、アスピリクエタの近くでプレーしていることもあってか改善傾向にある。
アンドレアス・クリステンセン(デンマーク代表/背番号4)
生年月日:1996年4月10日(25歳)
アンドレアス・クリステンセンは、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝の影の立役者だ。チェルシーはこの試合で前半にチアゴ・シウバが負傷交代するというアクシデントに見舞われたが、代わりに試合に投入されたクリステンセンがスムーズに試合に入り、高いパフォーマンスを披露。チームの完封勝利とCL優勝に大きく貢献した。
フランク・ランパード前監督の下では不安定なパフォーマンスで批判を浴びることも多かったが、3バックを採用するトゥヘル監督の下では好調を維持している。トゥヘル監督も「3バックのどこのポジションでもプレーできるため、チームに多くの選択肢を与えてくれる」と高い評価をしている。チアゴ・シウバが9月に37歳になることもあり、今季は昨季以上に多くの試合で出番を得ることになりそうだ。
アントニオ・リュディガー(ドイツ代表/背番号2)
生年月日:1993年3月3日(28歳)
快速FWに走り負けないスピードを持つCBは、1月末にトーマス・トゥヘル監督が就任したことで完全復活を遂げた。前政権ではプレミアリーグ4試合の出場に留まっていたが、クリステンセンと同じく3バックでのプレーの方が適していたこともあり、多くの出場機会を得ることに成功した。
ひとつ気がかりなのは、リュディガーとチェルシーの契約が今季限りで満了になるということだ。クラブと代理人の間で契約延長交渉が行われているようだが、現時点では合意に至っていない。隙をみて前線に持ち運ぶドリブルや正確なサイドチェンジなど攻撃面での貢献も高く、今季も引き続き主力としてのプレーが期待されるだけに、クラブやサポーターからすると、残留を決断して欲しいと願っているだろう。