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C・ロナウドは圧巻も…マンUは“36歳のサッカー小僧“に依存するのか? 修正すべき2つの欠点は…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

苦しい…精度を欠き、強度も欠いたユナイテッド。ロナウドもおもわず…



 それでも24分、ポール・ポグバから左サイドでパスを受けたクリスティアーノ・ロナウドは個の力でシュートを打ち、27分にブルーノ・フェルナンデスが右のポストを直撃するシュートを放ち、28分にはルーク・ショーがミドルシュートを放つなど、マンUはウェストハムのゴールに迫り続けた。

 しかし最後の精度を欠き、今度は30分にサイド・ベンラーマが打ったミドルシュートがラファエル・ヴァランに当たって失点。ヤング・ボーイズ戦からの悪い流れが続く。

 何より被カウンター時の守備、ボールを敵に保持されている時の守備という点で、効果的なプレスを掛けることができないという欠点は、ヤング・ボーイズ戦から改善されていなかった。

 35分にロナウドが絶妙な動き出しからゴールを決めて同点に追い付いたが、後半に入っても、その“2つの欠点“は修正されなかった。48分にはカウンターを許してCKを与え、52分にはウェストハムに自陣から右サイドのジャロッド・ボーウェンまで繋がれてチャンスを作られている。

 このように、マンUの中盤に相手に対するプレッシャーは無きに等しかった。もちろんスールシャール監督のチームのカウンター・プレスが機能する場面もあったが、特に後半はライスを中心とするボール保持やカウンターから右サイドを狙われ、幾つかチャンスを作られている。77分のロナウドのダイブは、マンUの苦しさの現れのようだった。

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