アーセナルの大きな進歩とは?
このように前線でタメが作れないのであれば、この試合で明らかに精彩を欠いていたオーバメヤンに変えてボールを引き出す動きやキープが上手いラカゼットを投入する手もあったが、78分にキーラン・ティアニーが足をつったことで残念ながら交代枠は埋まってしまった。
セカンドボールを拾われ続け、何度もピンチが訪れたアーセナルだが、この内容で無失点に抑えたことはポジティブと言えるだろう。前節からゴールマウスを守っているアーロン・ラムズデールはセービング、ハイボール処理共に安定しており、今後もスタメン出場が続きそうだ。
ラムズデール同様に前節からスタメン出場しているガブリエウと冨安も安定した守備をみせており、最終ラインのレギュラーがこの時点で固まったのは大きい。昨季はシーズン終了まで最終ラインのスタメン、特に右SBが固定できていなかったため、これはチームとして大きな進歩だ。
冨安健洋は前節で空中戦8戦7勝を記録し、他のアーセナルの右SBになかった安定感のある守備を披露した。今節も安定したパフォーマンスで無失点に大きく貢献している。
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